#001〜#050  #051〜#100  #101〜#150  #151〜#200 #201〜#250 #251〜#300 #301〜newest


日々コレ好物 〜 Favorite collection of my daily life





#050  灯り 〜  I SAW THE LIGHT


少し前、蔵の屋根裏を物色していると、古い小さなランプを発見!

ガラスの中には気泡がたくさん入っていて、とても丁寧な作りとは言い難いのですが、

洗ってきれいにしたところ、なかなか趣があるのでギャラリーに飾ってみることにしました。

ランプ用のオイル(青色)を買い求め、灯してみると、これまたいい感じ。

気分は谷崎潤一郎 「陰翳礼賛」


ランプの灯火に照らされると見慣れたモノたちが途端に違った顔を見せ始めます。

試しにランプのそばに「玉」の首飾りを置いてみました。(下写真)

緑がかった乳白色の肌が仄明りに照らされ、どこか温かみのある光沢を放っています。

炎に透かして見ると彫刻によって生じた厚さの違いによる微妙なグラデーションがとてもきれい!

「玉」の美しさを再発見できました。


御仏像の眼の表現に「玉眼〜ぎょくがん」という手法があります。

木彫の御仏像のお顔を一旦「お面」のように割いて、内側をくり抜き、眼を開け、

その部分に内側から水晶などで作った「眼」を固定し、再び貼り合わせます。

すると外側から見た時、透明感のある本当の眼のような質感になり、

おまけに、厚みのある湾曲した水晶がレンズの働きをしてくれるので、

光が屈折して、よりリアルな「眼」が演出されるといった寸法です。


資料的展示がなされた博物館などでは、なかなか作者が意図したであろう

本来のお姿にお会いすることは叶わないのですが、

せめて想像の中、そのお姿の「開眼法要」にタイムスリップ!

      
     
〜 龍の如くうねる声明が薄暗い金堂に響き渡る。

              伽羅の香りが漂い、その中をきらきらと舞う散華・・・・・・

          すーっと立った灯明と、メラメラ燃え盛る護摩の炎が

                               ほとけさまの黄金の肌と玉眼を照らしている。 〜



奈良や京都で国宝のお姿を前にし、そんな空想にふけると、

時が経つのを忘れてしまいます。

                                   2006年10月30日


            







#049  羽州街道 〜 Road


サンフランシスコのプロアメフトチームに、「49ers」が在リますが、

アメリカで49という数字は「ゴールドラッシュ」(1849年)に通じる事から、

幸運の数字なのだそうです。

ラッキーな49番目のコレクションは 「街道」 です。


当社は、県道22号沿いに位置しておりますが、

この22号、バイパスが出来る以前は「国道13号」でした。

そして、国道や県道などがない時代から「羽州街道」と呼ばれている道です。

「街道」 を広辞苑で調べると 〜各都市間を結ぶ主要道路〜 とあります。

羽州街道は 福島〜山形〜秋田〜青森 を結ぶ江戸時代に整備された脇往還で、

参勤交代の際に利用したは13藩(上山藩山形藩天童藩長瀞藩新庄藩

庄内藩出羽松山藩矢島藩本荘藩亀田藩久保田藩黒石藩津軽藩)であったとの事です。


以前、福島大学、山形大学、秋田大学の学生さんが 「R13」 というタイトルで

美術作品の展覧会を開催した事がありました。

「R13」 は 「ルート13」 つまり 「国道13号」 を表すもので、

三校の絆を、福島、山形、秋田をつなぐ 「道」 の名前で表したとても良いネーミングだと思いました。

あるエリアを表す時、地理的には 「県」 「市」 「町」 という分け方になっていきますが、

「街道」 という一本の 「道」 に目を向けると又違った色分けが浮かび上がってきます。

羽州街道をシルクロードになぞらえるのは、あまりにも規模が違いすぎますが、

現在 私が何気なく使っている 「山形の言葉」 や、普通に食べている 「山形の食べ物」、

無意識の内の 「山形的モノの考え方」 などは かつて当社の前を通るこの「羽州街道」を

往来した人々によってもたらされた・・・と言っても過言ではないと思います。


これからの季節、山形では青菜漬け〜せいさいづけ という漬物が食卓を飾ります。

少し辛みがあり、ご飯がすすむ大変美味しい漬物です。

変わったところでは、おにぎりに海苔の替わりに巻いて、

軽くあぶっていただくというような食べ方もあります。

この山形の冬の味ともいえる青菜漬けも 

「道」 によって誕生した郷土料理なのかも知れません。

                                    2006年10月18日



           
                                       
拡幅工事が進む当社前







#048  映画「ローカル・ヒーロー」 〜 Local Hero


フェリーに乗って 「タイタニック」 鑑賞 、

飛行機に乗って 「エアフォース・ワン」 鑑賞、

高層ビルのペントハウスで 「タワーリング・インフェルノ」 鑑賞 、

13日(金)に 「ジェイソン」 鑑賞 (そういえば今日が・・・仏教徒の私には問題なし!)、など

工夫によっては5.1chサラウンド以上の臨場感を演出できるのでは・・・・

という、くだらない事を 「いつかやってみたい!」 という希望を込めて考えていますが

今だ一つも実現しておりません。


以前、ある意味 『出張の映画』 であるこの 「ローカル・ヒーロー」 を 

『出張先の宿』 で鑑賞する(DVD)という試みをした事がありましたが、

出張先が 「川崎」 だったので、思ったほどの臨場感は得られませんでした。

とは言え、この映画は何度観ても 「いい気持ち」 にさせてくれる一本であります。


アメリカの石油会社のエリート社員が、

土地買収のためスコットランドの小さな漁村に出張する。という

全くエキサイティングではない筋立てですが、

エキサイティングでないところがこの映画の魅力ではないかと思います。


漁村に着いたばかりの主人公は、アシスタントの男性と

砂浜を、スーツ姿に、アタッシュケースを持ち、革靴で足早に歩きます。

話す速度も速く、口調も、ビジネスライクな感じがします。 

ところが、時が経つにつれ、ネクタイがはずれ、

スーツがセーターになり、革靴が裸足になる頃には、

観ているこちらも主人公と一緒に、漁村での生活を楽しむ、ローカル・ヒーローな気分に

浸ってしまう・・・・・といった感じです。

マーク・ノップラーによるサウンド・トラックとともに、永く楽しめる大おススメの1本であります!

                                      2006年10月13日(金)



             







#047  椅子 〜  Far away from home


写真は、当社ギャラリーの入口に置かれてある、お客様をご案内するための看板です。

ケヤキの端材に墨文字で書かれてあります。

その看板を受けているのが2種類の小さな椅子。

一つは竹製、もう一つは木製です。


竹製のものは、ずいぶん前に中国で求めたもので、ごく普通に市場などで買えるものです。

値段も安く、この椅子に坐って料理の下ごしらえなどをしているおばさんの姿などをよく見かける、

生活に密着した暮らしの道具です。

鉄釘や針金など一切使われていない100%竹製のもので、

竹が持つ特性を活かした素晴らしいデザインに仕上がっています。

外に置くので耐久性を高めるため柿渋を塗ったのですが、なかなかイイ感じに古びてきました。


木製のものは1年ほど前に出張の時偶然通りかかった

西洋アンティークのお店 スワロウデイル で求めたものです。

主にヨーロッパの家具を扱われているお店でしたが、なぜかこの椅子は日本製。

座面の裏を見ると、墨で 「昭和二十三年」 と記してあります。

ご主人にお聞きしたところ幼稚園の椅子であるとの事。


値段が安かった事と、車での出張であった事が重なり求めるに至りました。

「たくさんの園児たちがこの椅子に坐って童謡なんかを歌ったんだろナー」などと

かわいい子どもたちを想像したりしましたが、この椅子自体私より15も年上な訳で、

かつてのかわいい園児さんの多くは私より先輩なのでしょう。


かたやはるばる中国から、かたや知らない町の知らない幼稚園から時を越えてやってきた二脚の椅子。

当社ギャラリーの玄関で立派に働いてくれています。

                                                 2006年10月7日


              







#046  ぶらり地球旅 〜  A journey to the world


連休を利用して、思い切って海外へ旅行に出掛けました。

行き先はアメリカ東海岸。

ニューヨークを拠点に、ボストン、フィラデルフィア、メイン州などを駆け足でまわる旅でした。

もう少し時間と体力があれば、シカゴやワシントンDCなどにも足を伸ばしたかったのですが、

目が疲れたのでやめにしました。


さてこれはコンピューターのディスプレー上でのお話。

最近話題のグーグル・アースを使ってのバーチャルトリップの事です。

友人からこのシステムを紹介され、早速試したところ おもしろい事おもしろい事!

「ここを曲がるとアレがあって、まっすぐ進むとあそこに出て・・・・・・・」

学生の頃に住んでいたアパート、旅行や出張でおじゃました町、

行った事のない有名な都市や観光地、友人が住まうマンション、

全く知らない外国の町など、記憶と想像力そしてネット検索を使えばいろんな旅が出来ます。

先日は 「ダーツの旅」 形式で アメリカ ミズーリー州 リッキングシティー という町におじゃましました。

ネットで検索するとこの町のホームページを発見。

人口1328人の小さな町で、鹿狩り と 七面鳥ハンティングでは合衆国一と自慢してありました。

この町にもお父さんやお母さんや子どもがいて、学校があり先生がいて etc.

「ここにも又、人間の生活が・・・・・・・・・・・・・・」 

夜汽車の窓から遠くに見える民家の明かりを眺め感慨にふける谷村新司のような気分になりました。

                                        2006年10月5日



              
      視点を変えると見慣れた場所も新鮮に                 たぶん本当に行く事はないと思うリッキング・シティー



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#045  楽書講座 〜  only one


当社ギャラリーをいろんな形で味わっていただこうという趣旨で

日々コレに度々ご登場いただいている 陽子先生(日々コレ#004) に楽書講座を開いて頂きました。

今回の生徒さんは4名。 皆さん初めての方ばかり。

講座の様子をあまりジロジロ見ては失礼と思い、私は事務所におりましたが、

ギャラリーから聞こえて来るのは 「笑い声」 ばかり。

楽書〜らくしょ というネーミングの通り大変楽しそうなのは結構なのですが、はたして作品は・・・・・

と、覗いてみると、皆さん初めてとは思えない素晴らしい出来!

自由に創造する事の喜びが作品から伝わってくるような気がします。

お願いして、この場で発表させていただく事にしました。

コメントは陽子先生です。





Y.S.さんの作品
Y.S.さんの笑顔にぴったりの作品ですね。
 
「笑」のはねに、勢いがあります。ところどころにおもしろいかすれが出て、よいアクセントになりました。
「笑」漢字一文字ではなく、「う」を入れたことで、柔らかい雰囲気になりました。
位置をもう少し下げてもよかったかもしれません。







     


M.T.さんの作品 
くっきりとした、澄んだ光の月ですね。太い線と、細い線の強弱のつけ方が上手です。
「月」のはねの部分が、かっこいいですね。最後の二画にうまくつながっています。
ひらがなの部分を、まっすぐにするか、逆に揺らした感じにしても、また雰囲気がかわったかもしれません。

注:彩月〜色取月〜いろどりづき  木の葉が色づく月の意。陰暦9月の異称。(広辞苑)










Y.H.さんの作品
じんべえへの温かい気持ちがこもっている作品です。
膠液と、墨のいい色合いと、たっぷりとした感じが、じんべえのふんわりした雰囲気をよく出していますね。
「じ」の○がうまく書けました。「よ」のサインがもう少し、左でもよかったですね。

注:じんべえとはY.H.さんちのネコの名前。(日々コレ#037)











C.H.さんの作品
「彩」の微妙な濃淡がまさに「いろどり」を表していますね。
「彩」の最後の三画も変化があっていいです。似たような画が続く時は、こんなふうに変化を出すとめりはりが出ます。
「月」に、もう少し細い部分があってもよかったようです。 (たとえば一画目など)







            皆さんそれぞれの個性が現れている作品になりました。
            同じ文字に挑戦しても、同じ作品には決してなりません。
            その、1枚1枚の違いも楽しんでいただければ・・・と思います。
            お香と墨の香りの中、楽しい書の時を過ごさせていただきました。
            ありがとうございました。   陽子










こちらは陽子先生の作品
月うさぎの後ろ足が月面を蹴る音が聞こえるようですネ・・・・・・なんちゃって!

10月6日(金)は十五夜です。

                             2006年9月29日







#044  「4ウエイ・ストリート」 〜  CSN&Y


44番目のお気に入りは 「4」 つながりで 「4ウエイ・ストリート」。

2枚組みのこの ライブアルバム をはじめて手にしたのは、高校2年の頃だったと思います。

クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング という ラストネーム を羅列しただけのそっけないグループ名。

暗闇に浮かび上がる4人の姿が印象的なジャケット。

2枚組みであるが故の価格。

「4WAY STREET」 というアルバムタイトルから想像してしまう4人の関係・・・・・・・・・

いろんな意味で、なんとなく背伸びをして求めたレコードであったのを覚えています。

1970年に録音されたこのレコードは、私が高2(1980年)の時には十分に伝説的な存在でした。

振り返ってみると、その頃の私は 60年代後半 から 70年代はじめのアメリカに大きな憧れを抱いていたようで、

たぶんそんな雰囲気をこのライブから嗅ぎ取ろうとしていたのだと思います。

レコードに記録された演奏、観客の歓声、それらが作り出す空気の中に

17歳の自分を、大人の世界に導いてくれる お兄さん や お姉さん を探していたのかもしれません。

今でも思い出したように手にしますが、今は逆に 高校2年、

このアルバムを聞いていた頃の 「自分」 に会うための 「装置」 として活躍してくれています。

秋の夜長、ひんやりした夜気を感じながら、虫の音と、静かなアコースティックギターの音色、

4人のハーモニーに身を委ねると、あの頃の空気がほのかに香ります。

                                    2006年9月28日


                 







#043  たとえばこんなラブソング 〜  YUKARI


    紫のひともとゆえに むさし野の 草はみながら あわれぞとみる  

                                 古今和歌集 よみ人しらず

大変 みやび な書出しに私自身驚いております。

この「歌」との出会いは、今年の春に当社ギャラリーにて開催された「楽書展」(日々コレ#019)での事でした。

生徒さんの作品の中にこの歌を見つけ、どんな意味なのか興味を持ちました。

「草をハミハミしながら何を見てるんだろう?」 なんてトンチンカンな想像をしておりましたが、

調べてみると以下のような内容であることが判明致しました。

1.「紫」 とは植物である。

2.「ひともと」 とは 「一本」 の意味である。 

3.「むさし野」 とは地名である。

4.「草ハミながら」 ではなく 「草は、みながら」 である。

5.「あわれ」 は 「いとしさ」の意味である。

6.「紫」 と書いて 「ゆかり」 とも読む。 ゆかりご飯はおいしい。

7.「紫」の花は実は白い。 紫草の根が「江戸紫」などの染料として用いられた事に由来する。

さて、これらを総合しますと

『 紫草が一本あるだけで 武蔵野にある草花のすべてが いとおしく思われる 』

という意味になり、「大変イイコトを勉強させて頂きました。」

と、単純に満足しておりました。

しかし、どうやらコレは 「恋の歌」 だということが後に判明!

「昔の人はなんてしゃれた事を・・・・・・・・・・・・・・」

と、関心すると同時に 自分の無知と無粋さを恥じました。


国際社会の中で、「はっきりものを言わない日本人」 などと、とかく非難されがちですが、

「はっきりさせない良さ もイイ!」 と 胸を張って主張したいと思います。

                                    2006年9月21日




            

        こちらは楽書(らくしょ)の主宰者である陽子先生のお手本です。







皆様の日々コレ
 

#008  ルドルフに捧ぐ 〜 Run Rudolph Run
           
山形市 黒猫李様(コメント)  カリメロ様(翻訳/写真)


我輩は黒猫である。

名は李(すもも)。

3年前 生後1週間で神社に捨てられた我輩を この家の次男が拾ってきたのである。

その時母は 「 何これ? もぐら? ねずみ? 」 と言った。

目も完全に開いていなかったし、手のひらサイズでほにゃほにゃ鳴いていたので 致し方ないが

たいへん失敬なやつである。

ちなみにこの母は 日々コレでカリメロと名乗っているらしい。

その後 この家で育てられ 三男扱いで現在に至るのである。


本題に入るが ♯041の じんべえ の 父ルドルフ は 

斉藤洋・作 「ルドルフとイッパイアッテナ」 からつけられたのではないか?

子猫の中に ブッチーというのを発見。 我輩は確信した。 間違いない。

この本は 児童文学であるが キョウヨウのない子供に読ませるにはもったいないほど すばらしい作品である。

母は 「子供たちが小さい時読み聞かせたわ。あの頃2巻までしかでていなかった。 また読みたい。」 

と言い すぐ市立図書館に電話して3シリーズ揃えてもらい 借りに行った。

夜中まで笑ったり、泣いたり、唸ったりしながら読んでいる。


我輩も こんなオスかメスか中国人か分からない名でなく、

りっぱな黒猫らしいルドルフのような 名で呼ばれてみたい。

管理人さんに お願いがあるのだが 我輩はまだ英語の勉強はやっていないので 

かっこいいサブタイトルをつけて貰いたい。
                                                 黒猫 李 より

        


我輩の肖像を添付する。

ひとつは劇画風ハードボイルド バージョン、 

もうひとつはアニメ風ギャグ バージョンである。


                             2006年9月18日



        


  李大兄

  はじめまして じんべえ といいます。 よろしくお願いします。
  李先輩の名前、ブルース・リーみたいでカッコイイじゃないですかー!
  僕なんか じんべえ ですよ じんべえ!!
  「あっ! あの 夏場の夕方にオッサンが着てるやつ?」 って ちがうつーの。
  おやじはルドルフなんてハイカラな名前なのに 勘弁してほしいッスよマッタク。
  名付け親は元の飼い主なんスけど、今の飼い主も 変えてくれればいいのに・・・・・
  そのまま なんてどうかしてるって思いません?マッタク!
  ところで先輩 身体が真っ黒でツヤツヤ 目が金色で かなりヤバイッスね!
  あっ この ヤバイ の使い方合ってます?
  イヤー 僕あこがれちゃうなー
  そういえば僕の飼い主はブルース・リーのファンで
  「李ってゆったらオメェー やっぱ李小龍  燃えよドラゴン! で決りだろ 
  この写真(下)を李君に見せてあげなさい 。」 とか言ってました。
  サブタイトルは赤鼻のトナカイ ルドルフの歌のタイトルだそうです。
  何でもキースって人が歌ってるんだそうです。
  それじゃ又お便り下さいね!お元気で。  
                               小甚兵衛 (管理人代筆)

               







#042  じゃがポックル 〜  can't quit , never stop!


炭火で肉や野菜を焼いて、塩コショウや正油で頂くバーベキューの美味しさは格別です。

あまり手を加えず、材料におまかせ、炭火におまかせ・・・・・・・・ 。

生シイタケを網にのせ 「美味しく焼けてネ!」 と優しく、意地汚く、慎重に見守り、

頃合を見はかり、正油を垂らし、炭火にこぼれてこげた正油の香と共に

網から直接ハホハホと頂き、左手に持った冷えた液体を クピッ!

「 フゥー 」 幸せの瞬間です! 


さて、北海道からはるばるご来店くださったお客様より頂戴したのが、

下の写真の 「じゃがポックル」

地味なパッケージ、見た目は単なるフライドポテト・・・・・。

しかし、一つめを頂き 「ん!」

2つめを頂き 「ホゥ!」

3つめを頂き 「これは・・・・・・」

前歯で噛み切ろうとした時の心地よい抵抗感!

奥歯に伝わる独特の歯ごたえ!!

鼻に抜けるじゃがいもの風味!!!

それらを確かめたくて一つ又一つ・・・・・・・

家族一同競うように頂きました。ご馳走様でした。


バーベキューの魅力にも通じるシンプルさが新鮮な 「じゃがポックル」。 

北海道限定というのはあまりに残念です!。

ネットで検索すると、実は大変な人気商品の様。

もしかすると将来、限定が解除される日が来るのでは、と淡い期待を抱いております。

以下、同封されていたリーフレットからの引用です。

      サクッとうまい!
北海道から生まれた新食感ポテトです。

「じゃがポックル」を食べた瞬間
「おっ!」と思われた方が多いのではないでしょうか。
カリッとして、サクサクッとくる未体験の歯ざわり。
そしておクチに広がる、じゃがいも本来の味わい。
厳選素材と独自製法から生まれた、北の大地の傑作です。

コロポックルは恥ずかしがり屋で
人前に姿を見せることはないのですが、
夜中にこっそり食べ物を置いていくような優しい心を持ち、
幸せをもたらしてくれる神様として伝えられています。


「ねえ じゃがポックリまだある?」 次男の覚え違いは家族の笑いを誘いました。

                                      2006年9月12日

           







#041  エピソード にゃん 〜  Mother and Child Reunion


ルドルフはメインクーンという種類のゴージャスなオスネコ。

飼い主は 日々コレ#037 に登場の 

じんべい の元の飼い主の方(長男の友人のお母さん)であります。

その方が以前、ルドルフを犬猫病院に連れて行った時、

待合室で一緒になった若い女性が連れていたのが 

後に はるな という名前で呼ばれるようになるメスネコ。

はるなは、その女性から公園で拾われたのですが、

元からいたネコと相性が悪く、その病院に相談に来ていたのだそうです。

お互い診察を待つ間、ネコ談議に花が咲き、 

「いろいろ話を聞いてもらって なんだか おばちゃんが猫神様に見えてきた!!・・・・・・・・」 

そんなこんなで、はるちゃんは猫神様のもとに引きとられ、ルドルフと一緒に暮らす事に。 

ちなみに 「はるな」 とはその女性の名前だとか・・・・・・・

やがて2匹に春が訪れ、月が満ち、自宅にて出産。 5匹の仔猫が誕生。

生まれた仔猫はそれぞれ、ミュウ どら もぐりん ブッチー じんべえ という名前をもらい、

両親と猫神様からたくさんの愛情を注がれ、すくすくと成長。

2ヶ月が経ち、我家にやってきたのがその内の1匹  じんべえ というわけです。

ちなみに猫神様のお宅にはオカメインコ のピーちゃんもいますが 

猫と鳥と人間 仲良く同居しているそうです。


さて、じんべえは先日 妻に連れられ予防接種のため犬猫病院を訪れました。

ご一緒させていただいた猫神様と お父さん お母さん そして 兄弟の どら と久しぶりのご対面!

猫神様は じんべえ を見るなりだっこして頬ずり!

どら と じんべえ は無邪気にじゃれあい、

お母さんの はるちゃん は じんべえ を見つけるとぺろぺろ舐め回し、

じんべえ は はるちゃん のおっぱいを吸おうと、

なんとかおなかの方へもぐり込もうとしていたとの事。

母と子の絆! 本能とはいえ立派なものです!!

それから ルドルフ と はるちゃん に又 
「春」 が訪れているとの事。

こちらも本能とはいえ立派なものでございます!!!


我家のネコじゃらし大作戦は続きます・・・・・・・・・

                                         2006年9月10日



                   
                  父 ルドルフ          母 はるな

     
    猫神様にいただいた生後1ヶ月の5兄弟の写真。 左から  どら  もぐりん  ブッチー  ミュウ  じんべえ
    現在、もぐりん ブッチー ミュウ の3匹は、それぞれ貰われた飼い主のもと、新しい名前で呼ばれているとの事。




                   
                  再会し、猫神様にだっこされる じんべえ と どら
                          同デザイン、色違いの似たもの同士!
                            ホワイトソックスがナイス!









皆様の「日々コレ」をお寄せ下さい! 〜 
gimme some lovin'


皆様が日頃「いいナー」と感じておられる事や、お気に入りの物、大好きな人などをご紹介下さい。

随時このコーナーで「皆様の日々コレ」として掲載させて頂きます。

写真の添付も大歓迎です。

お名前はペンネーム、イニシャル何でも結構です。

出来れば所在地(県や市)などもお書き添え下さい。

出来るだけ原文のまま掲載させていただきたいと思います。

採用させていただいた方には当社謹製オリジナルポストカード5枚セットをプレゼントいたします。

以下のメールアドレスでお待ちしてます



 info@jigamidai.com



      







#040  仏伝図 〜
  variation



当社ホームページの、目次の写真が新しくなりました。

4種類の写真が次々にフェードイン フェードアウトしますが、

全て お釈迦様 のお姿を表しています。


はじめに登場するのは観音様(菩薩像)のお姿です。

菩薩像は一般に、釈迦族の王子として誕生されたお釈迦様の

まだ出家される前のお姿(王子様)がモデルとされています。

完全なお悟りを開かれる以前のお姿なので、かんむり や イヤリング 胸飾り 

などでオシャレをされておられます。


次は出家をされて苦行をされておられるお姿(苦行の釈迦)です。

6年、または7年とも伝えらる苦行は、肉がそげ落ち、骨と血管が浮き出るほど、過酷なものであったそうです。


次に登場するのは 「出山の釈迦」 というお姿です。

「真理は中道によって得られる」 と、山を下りられ

川でお体を清められ、スジャータという村娘に「乳粥」の供養を受け、体力を回復されます。

コーヒーのミルクに「スジャータ」の名前が使われていますが、

このスジャータが捧げた「乳粥」とは 米のお粥に 牛乳、砂糖、蜜 を加えたパーヤーサ

と呼ばれる古代インドの文献にも登場する食べ物だそうです。


最後に登場するお姿はお悟りを開かれた後のお姿、 

つまりブッダ(覚者・目覚めた人、悟りに達した人の意)のお姿です。

観音様(菩薩像)とは違い装飾品などは身に付けておられず、

一枚のお衣をまとわれておられます。

仏伝(お釈迦様の伝記)について詳しくはこちらをご覧下さい⇒ ウィキペディア 「釈迦」 クリック


さて、下の絵は、中国で求めたお釈迦様に関する本に掲載されていたものですが、

2枚の絵は、お釈迦様の伝記中の全く同じ場面を表したものです。

左は中国(明朝)、右はインドのものですが、主な登場人物に大きな違いはありません。

お釈迦様のお父さんであるスッドーダナ王、王子の誕生を知り宮殿にかけつけたアシタ仙人、

そして、お生まれになられたばかりのシッダッタ王子(お釈迦様)です。

アシタ仙人はスッドーダナ王に

「王子は32の偉人の相を持たれておられます。

もし、王位につかれたら全世界を征服する大帝王、

もし、出家されたらブッダ(覚者)になられるでしょう。」

と、伝えられたといいます。


2枚の絵の、宮殿の様子や、人々のいでたち等の相違が大変興味深いのですが、

「見る人が、より身近に感じることが出来るように」 という工夫と、

「より多くの人々に 尊いお釈迦様の教え を広めたい」 という情熱が感じられます。  合掌

仏伝図に関してのリンク 1

仏伝図に関してのリンク 2

                                        2006年9月2日



        








#039  六六紅印餅 〜
  anniversary


新しいお店が完成してこの9月で丸2年になります。

「ギャラリー微笑庵」 としてはオープン1周年になりますが、全くもって早いものです。


写真はその新しいお店が完成した年、2004年に作られた 「お餅」 です。

餅は餅でも、プーアール茶の茶葉を円盤状に固めた「お茶の餅」。

我々夫婦の 「中国茶の師匠ご夫妻」 から記念にいただいたものです。

雲南にあるお茶の会社の66周年を記念して発売された、66666個の内の貴重な1個です。

中国で 「6」 はとても好まれる数字らしく、六六は語呂合わせで ”万事順調” という意味になるとの事。

「お店と同じ年に出来た、とてもおめでたいお茶なので、ゆっくり育てて記念日などに飲んでください。」

そんなメッセージと共に頂戴しました。


その後、お蔵の屋根裏の梁の上に寝かせてありましたが、

先日、師匠ご夫妻が我家を訪ねて下さった折、

「2年でどれくらい育ったか、チョット飲んでみよう」 という事になりました。


初めて包装を解かれた餅茶はまだ緑色の部分を残す、しっとりとした面持ち。

端の方を少しだけ砕いて早速淹れてみました。

白磁の茶杯に注がれたのは、どこか若さを感じさせる茶色の液体。

飲んでみると少し渋みがあるものの、なかなかまろやかな味わい!

「良く育ってるし、将来有望です!」 と師匠からもお墨付きを頂きました。


ワインの様に、良い環境でゆっくり時間をかけて熟成されたプーアール茶は

促成のものには無い深い味わいがあるとの事!

「お店も我々もそんな風になりたい」 と願いながら、

又もとの紙で茶葉を包み、蔵の梁に寝かせました。


余談ですが、師匠ご夫妻は次男の友達のご両親で、香港フリークの日本人です。

お母さんのお名前はカリメロさん(皆様の日々コレ#001)で 「銀座カンカン娘」 がとてもお上手!

お父さんは、なじみの焼肉屋で生肉を食らう、炭火要らずのワイルド&ジェントルなお方です。 多謝!


                                 2006年8月30日


           







#038  ありがとう 〜  nya nya nya nyaa!


#037のニューフェイス 「じんべえ」 の元の飼い主のご家族と、お父さんネコ お母さんネコに

何か御礼がしたいと思い、色々考えました。

我々からだけではなく 「じんべえ」 からの感謝の気持ちも代弁できるモノがよいのでは

と、話がまとまり、 「楽書〜らくしょ」 の陽子先生から「書」を書いていただく事にしました。

早速、今日 陽子先生がもってきて下さり、あらかじめ用意しておいた 

肉球拇印(暴れる事 イノシシ の如し) をスキャナで読み取り、

縮小して先生の作品の中に落款代わりに印刷し額に入れました。

「あ」 は頭 「う」 はしっぽ  「ありがとう」  の文字がホワホワの じんべえ そのものに見えます。

きっと喜んでいただけるのではないかと思います。

お父さんネコ お母さんネコも じんべえ が舐めた額のガラスのにおいを嗅ぎ取ってくれるはず・・・


あまりの出来に差し上げるのを待たずしてアップしてしまいました。

陽子先生ありがとうございました!

                                                2006年8月25日



         







#037  にゃんこ先生 〜  What's new kitty?


「5匹生まれた中で、一番大きいんだけど、一番おとなしいの、めんこいヨー  どぉ?」

酒席で長男の同級生のお母さんから、そんなお話を頂き、

酔いも手伝い 「エー飼いたいナー」 と答えたのが発端!

とりあえず 「お見合い」 という事で、翌日早速家に連れてきて下さいました。


籐のバスケットから恐る恐る出てきたのは、ホワホワの仔猫。

生後2ヶ月のオスで、まだお母さんのおっぱいを飲んでるとの事。

その朝、事前に 「今日ネコ見せてもらえるよ」 と伝えて、一番反応したのが次男!

「エー ネコ コワイ! いらないッ!!」 とか言ってたのに

一目見るなり 「飼わないなんてアリエナイッ!」 と一番乗り気に。

てな訳で 「お見合い成立!」 そのまま お婿入り。

名前は息子の同級生がつけてくれた 「じんべえ」 をそのまま採用!

「両親とも大きなネコで、たぶん大きくなると思うし、おとなしいからジンベエザメのイメージ・・・」 との事。


最初の晩は慣れない場所で、お母さんからも離されて さびしそうな様子。

翌日、離乳食をわざわざ届けて下さった長男の同級生のお母さんも

「なんだか急に みんな いなくなっちゃって さびしくてー」  と、お母さんの表情!

聞けば その他の仔猫も貰い手が決まり、それぞれの家に巣立っていったとの事。

私は なんとなく、ちょっとだけ罪悪感・・・・・・・・・。

3日目の今日はすっかり慣れてだんだんやんちゃに。

我々が暮らす2階だけで飼うつもりですが、さてさてどうなる事やら・・・・・・・。

                                                2006年8月21日



             
                 
魅惑の肉球                        木彫りのネズミとご対面
                








#036  Free to choose 〜  Free to imagine


日々コレ#033の プライスコレクション 若冲と江戸絵画 を家族で体験する機会に恵まれました。

「江戸時代の絵を見て勉強しなさい」 そんな事を、もし学生時代の自分が親に言われたら 

「エー」 って感じだと思ったので、
親としての興奮は極力抑えつつ

「自由に見て 好きなのを選んで後で教えてネ」 とだけ伝えました。

2回目となる私が自分に課した事は一つ

「もらうとしたらどれ?」 ンー なんと図々しい!

しかし、選ぶのは自由! 想像するのはタダ! で あります!

「美術品やら お宝が 家に入りきらないので、管理が行届いた国立博物館に預かってもらってるんですよ。

上京した折に管理の状況をチェックに行くんですけどネ まあ良くやってくれてますよハッハッハッ」

そんなゴージャスな妄想も頭の中だけならタダでございます。


さて、東京国立博物館の平成館は朝から老若男女でごった返していました。

小中学生(いつでも入館無料!タダ!)も多く、これだけの人々が、

食べ物以外の事に関心を寄せている事実を見せてあげられただけでも

いい刺激になったのではないかと感じました。

以下、プライスコレクション原田家勝手にナンバーワン!です。(プライスさんごめんなさい)

    

        

 
長男(中2)   うし&ぞう屏風   でっかい黒い牛と白い仔犬 でっかい白い象と黒いカラス の対比がユーモラスな作品
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                  長女(中1)    ボタン&クジャク屏風   息を呑む夢のような美しさ!

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                   次男(小4)   わしの絵    波の感じがポップです!
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           妻(?)  トラの絵   ヌヌッ!トラを選んだ事に何かのメッセージが・・・・深読みしすぎ?
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            私(43歳)   十二か月花鳥図   いただくとすれば十二幅セットのこの作品!
               屏風はかさばるのでコンパクトな掛け軸がナイス! 月ごとに楽しめて生活が楽しくなりそう!!
               ちなみに左は八月 右は十月です。 
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さて、一通り観終えて昼食の時、私の課題(もらうとしたらどれ?)を家族に伝えたところ

すかさず次男が 「いちばん高いのどれ?」 と質問してきました。 

「教育ってナンだろう?」

「原田家のDNAって・・・・・・・・・・」

そんな感慨を胸に帰路についたのでございました。

                 
               
≪ 「コレクションブログ」 プライス氏のメッセージ  クリック ≫

                                                  2006年8月19日







皆様の日々コレ 

#007  てぬぐい 〜 TENUGUI
               
山形市 森谷様(文/写真)

みなさま、はじめまして。

日々山形市内を車でぐるぐるしている20代女性の会社員です。

そんな平凡な乙女(?)の私ですが、

なぜか今年の夏は 「 てぬぐい 」 にハマっています。


山形の大手書店で並んでいる色とりどりの 「 てぬぐい 」 たち。

数年前からその存在に気づいてはいたのですが、

なぜか今が、空前のマイブームなのです。


写真は今年ゲットした小菊柄のものと月夜のタヌキ、

そして去年友人から誕生日にもらったカエル柄のものです。

書店にはいろんなてぬぐい本が出ていましたが、

ここに写っているのは大手メーカー? 「 かまわぬ 」 の本。

毎日が楽しく、可愛くなる 「 てぬぐい 」 の活用法が紹介されています。


そぅ、てぬぐいってカワイイんです!

てぬぐいっておじいちゃんや工事現場の方が使うものってイメージでしたが、

最近の柄の豊富なこと可愛いこと。

そら豆柄やうちわ柄、クラゲ柄なんてのもあります。

用途もいろいろ。 頭に巻いたり汗をふいたりだけじゃなく、

着物の半襟にしたり、ペットボトルケースにしたり。

最近流行りの 「 もったいない 」 にのっとり、風呂敷代わりに使うなんてのもありです。

ちなみに私は上記の小菊柄で、この秋使うミニバッグを作るつもりです。


お店には秋刀魚や月夜と兎といった秋の柄も並んでました。

ファッションに合わせて選ぶ楽しみもありますね。

ロハスってよく分からないけど、カワイイものは大好き。

お気に入りの一枚を使いたいがために

クーラーなしの生活もありかなぁと思う今日この頃なのです。


参考までに・・・
☆写真の本は 『かまわぬの手ぬぐいの使い方手帖』  河出書房新社、2006年
☆「手ぬぐい」 のお値段は700円くらいから1500円くらい、柄によって違います。

                                      2006年8月17日



           



       管理人より:森谷様お便り誠にありがとうございます。
               おしゃれでカラフルな楽しい「てぬぐい」がたくさんあるんですねー。
               「小菊柄のミニバッグ」完成の際はぜひ又ご紹介下さい!

              さて、「てぬぐい」 で私が真っ先に思い出すのは祖父の事です。
              「おでかけ」の時はいつもズボンと 革帯〜かわおび(ベルト) の間に
              几帳面にたたんだ「てぬぐい」をはさんで準備万端!
              そんな必携アイテムでした。
              大正生まれの祖父の若い頃は和服が普通だったとすれば、
              「帯」を身に着けていたわけで、そのなごりだったんでしょうか?
              そう考えるとチョット粋な感じがします。
              そして、私も「てぬぐい」には小さいときからお世話になってきました。
              剣道には必需品である「てぬぐい」。タオルじゃやっぱりダメなんですネ。
              「心技体」 とか 「気剣体」 とか 「気合」 
              そんな筆文字が踊る てぬぐい をたくさん持ってます。
              先日、妻が
 黄土色のてぬぐい と、私の 白い剣着 を一緒に洗濯してしまい、
              現在 
ビミョーなレモン色の剣着 で稽古しています。 
              たまに試合場で
 薄ピンク色の剣着 を着てる子がいたりしますが、
              てぬぐいを確認すると
だったりして、ほほえましいかぎりです。
              この先、私の剣着は何色に染められていくのでしょうか?
              ところで私もロハスってイマイチよくワカリマセン。  感謝!







#035  愛とは強いもの 〜 George Roy Hill  


映画が好きで、中学や高校時代、少ないお小遣いを貯めては一人で観に行っていました。

ほとんどがアメリカ映画で、今の様にビデオやコンピューターなど一般の家庭には無い時代でしたから

スクリーンに映る異国の街並みや俳優の姿は、自分からはとても遠く、キラキラした星そのものでした。

その頃に観た映画のDVDが、最近とても求めやすい価格で出ているので

本屋さんなどで見つけると、つい手が出てしまいます。

そして、 『出張のお供』 として求めた 「ポータブルDVDプレーヤー」 が、

味気ないビジネスホテルの一夜を 「 名画座レイト・ショー 」 に変えてくれます。


中学や高校時代、それなりに解ったつもりで観ていた映画も

30年の年を経て、あらためて観直してみると 「実はこういう映画だったんだ!」 と、

かつての自分の 「未熟さ」 を かわいらしく 感じる事もしばしば。 
(すごく成長したような表現ですが・・・・)

ポール・ニューマン主演の 「スラップ・ショット」 もそんな風に感じた一本です。

中学時代の自分は 「アイスホッケーを題材にしたコメディー」 として観ていたのですが、

今、観直してみると、 「アイスホッケーを題材にしたコメディー」 という言葉では表現できない映画だった事が

理解できます。 
(更に、すごく成長したような表現ですが・・・・)

それではどんな言葉で表現すれば良い映画なのか?

あえて屁理屈を言わせていただければ 

「 一言では表現できない映画 」 ですッ!
 ( 「って、ちっとも成長しとらんじゃないかいっ!」 と、あなたに代わってツッコミ!)

( あるレビューでは 「反戦映画」 と位置づけていました。 ナルホド! )


何度も繰り返し観たい映画はたくさんあります。

「明日に向かって撃て!」 「リトル・ロマンス」 「ガープの世界」 そして 「スラップ・ショット」

全てジョージ・ロイ・ヒルの監督による作品です。

共通しているのは見終わった後の 「 すがすがしさ と せつなさ 」 でしょうか・・・・・。


ちなみにタイトルの 「愛とは強いもの」 は、「スラップ・ショット」 で繰り返し流れる曲の名前です。

                                          2006年8月14日


               







#034  仲間 〜  Sweat & Tears


今日は土曜日。 

息子と私がお世話になっている 「 いちょう少年剣士会 」 の朝稽古がありました。

現在、在籍の子どもは25名ほど、その約半分を占める4年生の中に、田渕君という男の子がいます。

彼は、2学期から東京の学校に転校するため、今日の朝稽古が

彼にとって いちょう剣士会道場 での最後の稽古になりました。

「 田渕への送別の気持ちを込め、今日はいつも以上に気合を入れて、いい稽古にしよう! 」

そんな道場主の先生の言葉で稽古が始まりました。


朝から気温はどんどん上昇! 稽古が終わり、面をとった子どもたちの顔は真っ赤。

私の剣着も絞れるくらいの汗でぐしょぐしょになりました。

整列をして黙想、お互いに礼を交わした後、道場主の先生が田渕君を前に導き

みんなへの挨拶を促されました。

みんなの前に立った彼は 「何を言えばいいんだろう?」 と少し戸惑った様子。

しーん と静まり返る真夏の道場で 田渕君と仲間たちの間にとても濃密な時間が流れたような気がしました。

しばし、言葉を探しながら無言でいた彼が何かを言おうとした瞬間・・・・・

言葉よりも早く大粒の涙が彼の頬をつたいました。

自分でも気付いていなかった感情がこみ上げてきた事に驚いてしまったのでしょう。

涙を見せまいと両の手のひらで顔を覆い、必死に自分の気持ちを立て直そうとがんばる田渕君。

そして涙をこらえながら、何の計算もない心からの感謝の気持ちを仲間たちに伝えました。

「 みんなと剣道ができて楽しかったです。 どうもありがとうございました。」 

その姿に壁際で見守るお母さん方全員がもらい泣き!

更に、歳を重ねるにつれ涙腺がゆるくなってきた私も 「クールなタブチが・・・・・」 と、もらい泣き!

最後は、いつも6年生がリードして行われる 「三つの誓い」 を田渕君のリードで皆が斉唱。

  「 みっつのちかーい  

    ひとーつ、勉強しまーす。 

    ひとーつ、剣道しまーす。 

    ひとーつ、良い行いをしまーす。 解散! 」

精一杯大きな声で 「三誓願」 を唱えた子どもたちは いつもの小学生に戻って笑顔でふざけあっていました。

汗で結ばれた友情は尊いものです。

                           「ファイト!! タブチ!」

                                                2006年8月12日


       







#033  Mr.ジョー・プライス 〜  his Point of view


先日、東京国立博物館で開催中のプライスコレクション 若冲と江戸絵画を体験する機会に恵まれました。

「出来れば子どもたちにも体験させてあげたい。」 それが一番強く感じた事でした。

作品のすばらしさはもちろんですがすが、それらを蒐集されたプライス氏の

江戸絵画に対する愛情溢れる姿勢にとても感激しました。

そして、その愛情の表れである氏の監修からなる展示の方法が
画期的で、

仕事の合間だったので、あまりゆっくり出来ませんでしたが、興奮のひと時でした。

そもそもプライスコレクションや江戸絵画について基礎知識がないまま、さして大きな期待も抱かずに入館。

しかし、順を追ってプライス氏のコレクションに触れ、彼がなぜ江戸の絵画を蒐集するに至ったかを知るにつれ

どんどん引き込まれ、 実際に体験する事がいかにパワフルな事であるかを思い知らされました。

会期は8月27日まで・・・・・何とか連れて行きたい。・・・・・・・・日帰り? 
んんー ファ・・・・ファイト 一発!


コレクションの作品は、宗教や知識偏重、あるいは高慢な様式的因習とは全く無縁のものである。
それらは自然の本質と深く結びついており、そのため身分や職業に関係なくあらゆる人々を魅了し、
学術的説明はいっさい必要とされない。オクラホマ出身の一技師がここまで述べてきたような作品と、
どのようにして深く恋に落ちたのか、その理由はこれでおわかりいただけるだろう。
私が蒐集を始めようと思ったのは、ただ絵画から受ける眼の喜びが素晴らしかったからである。
全ての作品に一貫して言えるのは、美しさの質と線の精緻さである。
                               図録にあるプライス氏のメッセージより抜粋
                                                       
                                                 2006年8月8日


                                 
                     







#032  幸せの予感 〜  With a Little Luck


前を通りかかった瞬間、感じるモノがありました。

『賭け』 の気持ちで中に入ると  「 ヌヌッ!コレハ イケルカモ 」 そんなカタカナの予感が・・・・・・

清潔でシンプルでありながらチェーン店にはない生活を感じさせる雰囲気!

壁のメニューを見ると、 「塩」 を筆頭に 「正油」 「ライス」 と、これまたシンプルな構成。

午後の3時ということで、客は私一人。

「 おやっさん 塩ひとつ! 」  健さん風に 注文しようかと思いましたが

奥から出てきたのは おばさん・・・・・。 

「塩ラーメンひとつお願いします。」 と普通に注文 (不器用ですから・・・・)


「そっかー しょうゆ は タダシイアブラ なんだー こっちにしときゃよかったかなー 」 などと

己が下した二者選択の行く末に、根拠のない不安を感じながら待つ事しばし。
(揺れ動くオッサンの魂)

しかし、目の前に運ばれた 『塩』 を見て、不安は期待に変化!

先ずは、ステンレスの丸盆にのせられたどんぶりの中の小宇宙を鑑賞。

濁りなき澄んだスープの表面に浮かぶ無数の油の輪。

イイカゲン を装いながらも 好い加減 な緑と白のコントラストを見せるキザミネギ。

「トロ」 だの 「あぶり」 だのが幅を利かす焼き豚界にあって、昔ながらの風格を漂わすチャーシュー。

自家製っぽいシナチクと、ナルト代わりのお麩がたっぷりのスープを吸って満足げな様子。


「デハ デハ」 と ショージ君風に よだれを垂らしながら割り箸で小宇宙を探索。

「でも、麺に裏切られる可能性も・・・・今まで何度となくそんな事があったではないかッ!」 

疑う事を覚えた43歳の汚れた心を自らいなしつつ一口目を ちゅるり! 「・・・・・・・・・・・・・」

「 Yes ! 高須クリニック !! 」  

「 You are Wonderful Tonight !  アイ ライク エリック・クラプトン!」 

「 アリ ザ グレイテスト そこんとこヨロシク! 」

「ウイー アー ザ チャンピオン だいじょうぶマイ フレンド 」 ・・・・・・・・

美味なる塩ラーメンとそれを創造した店主、そして通りすがりでありながら、ライトな選択を下した自分に

最大級かつオッサンテイストな賛辞を心の中で存分に浴びせつつ完食!


「 おやっさん 勘定ここ置くよ 」 と 健さん風に 立ち去ろうと思いましたが、

出張に付き、旅費精算などもからむ為 

「 スミマセーン お勘定お願いしまーす。」  

「 イヤー 美味しかったですうー あっ領収証は原田で・・・・エー 原っぱ に 田んぼです・・・・あっ はいはい 」 

と小市民的精算を済ませ店をあとに。 (ブ・・・不器用ですから・・・・・・)


この 「たからや」 さん の 「塩ラーメン」  ワタクシの中でほぼ理想とするところの 『塩』 でありました。

唯一欠点をあげるとすれば、稚内は山形からあまりにも遠い という事でしょうか・・・・・・・・・・。


その晩ホテルに帰りテレビを点けると、BSで 「幸福の黄色いハンカチ」 をやっていました。

自分の中の 「ちっちゃな うれしい偶然」 でした!

                                                  2006年8月5日


   
      


  

            ネットで 「たからや」 「稚内」 で検索したところたくさんヒット! 有名店のようです。







#031  響きあう心 〜
  sharing our hearts



音楽が持つ力をあらためて再確認させていただいた一夜でした。

当社ギャラリーオープン1周年を記念して サンポーニャ ・ ケーナ奏者の 瀬木貴将さん と

ギターリストの 越田太郎丸さん をお迎えしてのスペシャルライブ。

ギャラリー微笑庵〜みしょうあん の名前の由来である 拈華微笑〜ねんげみしょう の言葉の如く、

言葉では表せないすばらしい時間を皆様と共有させていただきました。

このライブを実現していただいた瀬木さん 越田さん そして遠くは東京からもご来場いただいた

全ての皆様に ただただ心からの感謝の一言しかございません。

当ギャラリーはこれからも色々なイベントを企画させていただきたいと思います。

微笑庵がより多くの皆様にとって 『心地よい空間』 であり続けることが私どもの一番の願いです。

                                                    合掌

                                                   2006年7月22日



                







皆様の日々コレ 

#006  蔵と共に暮らしつづける 〜 renovation
                   
山形市 家具工房モク様(文/写真)


この蔵は、途中改装されながら長い間住宅の一部として使用してきました。

しかし、家族構成も変わり用途が変わってきたので、これからの事も考えこの蔵を再度改装する事にしました。

古い材料はできるだけ再利用し、形はできるだけ昔のままに返していく。

でも「今」を感じ取るモダンさを取り入れ、これからもずっと暮らし続けることを決意しながらの改装。

以前改装した部屋割りも大きく変更し、階段、建具、手摺なども自然素材を使ってデザインし直しました。

外壁も木の板を張り、漆喰を塗り替え、昔に戻しながら修繕しました。

この度お世話になりましたライブ設計室の福島さんの作品展示、

施工していただいた工藤工務店さんと協力業者さん、マルシゲさんの手仕事、

また三春窯さんの土の器と当工房の木の家具をご覧いただきたくご案内申しあげます。

                                                     2006年7月13日

         
《内覧会》        
      日時  7・16(日)・17日(月・海の日) 10:00〜17:00
      場所  家具工房モク内  山形市大字黒沢56番地(渡邊)
      お問い合わせ  家具工房モク 木の家具ギャラリー Tel 023-688-3717


            HPにて 「蔵リフォーム日記」 公開中!

             


            

     管理人より:  モク様 お便り誠にありがとうございます。
                そして、お蔵のリフォーム完成おめでとうございます。
                モクさんから作っていただいた次男の勉強机大切に
                使わせていただいているようです。(用途は勉強ではないみたいですが・・・)
                文中 「家族構成も変わり 用途が変わってきたので・・・・」 とありますが
                それで思い出した白州正子さんがご自宅に関して綴られた文章の一部をご紹介します。

            ・・・・・・・・・田の字に作ってある農家は、その点都合がいい。
                いくらでも自由がきくし、いじくり廻せる。ひと口にいえば、自然の野山のように、無駄が多いのである。 

                                    〜中略〜
                   
                子どもたちも大人になり、それぞれの家庭を持ったので、今では週末に来て、泊まる部屋になっている。
                あくまでも、それは今この瞬間のことで、明日はまたどうなるかわからない。 そういうものが家であり、
                人間の生活であるからだが、原始的な農家は、私の気ままな暮らしを許してくれる。
                三十年近くの間、よく堪えてくれたと有りがたく思っている。
                                                        思うこと 〜 無駄のある家 より

                モクさんのお宅の広大な敷地と自然環境 とてもうらやましく感じます。
                リフォームされたお蔵ぜひ拝見させていただきたいと思います。
                    
                                                          ありがとうございました。







皆様の日々コレ
                      

#005  中国の思い出 〜 memories
                       静岡県 一期一会様(文/写真)
                 

初めての中国で巡り会った、お気に入りの置物を紹介します。


中国には、原田さんにお願いしたお祖師様の彫刻状況を拝見するため、浙江省の工房に伺いました。

お堂に納めて開眼すると、それこそ何百年も何千年もお祀りすることになるお像です。

後世の方に 「歴代さんもどうして?」 と言われないような、

心の底から手を合わせることのできるようなお姿を是非、との思いを胸に出発しました。


上海で飛行機を乗り継ぎ空港に着いて、まず工場長さんはじめ商工会のお偉方や

銀行の頭取さんやらの大勢の方の、 「乾杯!」「乾杯!」 の大歓迎に、びっくり!!

そして工房では、門の前で盛大な爆竹花火、大きな横断幕のお出迎え。

なるほど、これが中国か!! 予想もしなかった大歓迎に喜び、恐縮するとともに、

「これは油断するととんでもないことになるぞ!」 と、

臆病者の私は接待で丸め込まれてしまうのではと、一抹の不安も感じたのでした。


しかし、工房を拝見すると、凛とした空気、

仏師さん方が静かに真剣に心を込めて彫られている姿に、正直ほっといたしました。

お祖師様のお顔の角度や瞳の大きさなどを変えて見比べさせていただいた時、

ほんのわずかに調整するだけで印象が大きく異なることに驚き、

実際に工房に出向いて良かったなあ、と思いました。

そして、すとんと心に納まるお姿となられた時の喜びは、何とも言えません。

今までの緊張が一時に開放され、実に晴れ晴れとした心持ちとなりました。


もう一つ印象的だったのは、専務さんの自然体の姿です。

日本と中国という文化の違いの中にあって、柔和でありながら時には的確に、工場長さんはじめ工房の方に指摘し、

わかるまで話し合う様子に、お互いを敬い、尊重し合う関係を見ることができました。

工房の方と、そして私と向き合った時の絶妙な間合いの取り方は、

専務さんが剣道の指導者でもあるというお話を伺った時、納得がいったのでした。


この置物には帰国途中の上海で出会いました。

実に悠々と伸びやかでいて、緊張感のある力のこもった作品だと思います。

大陸の大らかさと歴史を感じ、初めての中国の素晴らしい出会いを思い出させてくれるのです。

                                                   2006年7月13日



               



          
管理人より: なんというサプライズでしょうか!
                     お上人様からお便りをいただけるとは・・・・・・・・
                     お忙しい中 誠にありがとうございます。 感激です!!
      
                     ご一緒させていただいた中国の旅は私にとって大変有意義で楽しいものでした。
                     そして私だけではなく、工房の仏工にとっても意義深い数日間となりました。
                     新しくお迎えする御尊像にかける お上人様の思いを 間近から肌で感じる事によって
                     自分たちの仕事に対する責任の重さを再認識致しました。
                     その責任とは 《現在》 その御尊像を信仰される方々に対してだけではなく、
                     《過去》 そして 《未来》 の皆様に対しての責任でもある事を教えていただきました。
                     社員 仏工一同あらためて心より感謝申し上げます。

                     どんな事にでも 「楽しみ」 を見つけられ 明るく自然体で接して下さった事
                     むずかしい事を簡単な言葉で分かりやすく教えて下さった事など
                     「業者」 としてではなく 大変失礼ですが 「旅人」 として楽しませていただきました。
                     最終日の
 上海の晩餐 時間がなくマクドナルドのハンバーガーを男二人して
                     ガシガシ急いで食べたのを思い出します。 スミマセンデシタ! 又、ご一緒させてください!!   
                     それから ぜひご家族で山形へお越し下さい! お待ちしております。

                                                       再度 ありがとうございました。   合掌

        







イベント開催のお知らせ 〜 LIVE at MI-SHO-AN


当社ギャラリー 「 微笑庵 〜 みしょうあん 」 オープン1周年記念スペシャルイベントのご案内です。

ゲストにボリビアの民族楽器サンポーニャ奏者の瀬木貴将氏

ギターリストの越田太郎丸氏をお迎えしてのアコースティックライブを開催します。

灯明をともした幻想的な雰囲気の中

優しい木彫仏に囲まれ 生音の響きに身をゆだねてみてはいかがでしょうか!




会場  仏像彫刻原田  ギャラリー微笑庵

2006年7月22日

ご来場誠にありがとうございました。 合掌






calligraphy  by Youko Okabe






#030  Two's company 〜  three's a party!


ロード・ムービー  が好きです。

映画の中に入り込み、一緒に旅をしているような感覚を味わえるのがその理由です。

数あるロード・ムービーの中でも一番のお気に入りが 「 プリシラ 」 。 

『 Queen of the Desert  〜 砂漠のクイーン 』 というサブタイトルを持つこの映画は

三人のドラッグ・クイーンが交代で おんぼろバス (このバスの名前がプリシラ) を運転しながら

オーストラリアの砂漠を旅する話・・・・・というと身も蓋もないのですが、

見終わった後、幸せな気分にさせられる一本です。 

ぜひお試し下さい! ( おなじみの80年代ポップスがたくさん使われています!! )

さて、この映画の冒頭、三人で旅に出る事を渋る年配のドラッグ・クイーンに

若くてやんちゃなお姉さん(お兄さん)が 「 一緒に行きましょうョ! 」 と誘う時に言うのがこの 

「 Two's company three's a party ! 」  というセリフです。 

「 二人じゃ ただの相棒 でも三人いればパーティーよっ! 」 てな感じでしょうか。

ことわざとしては 「 Two's company three's a crowd  」 が正しい使い方らしいのですが、

このことわざをもじった言い回しなのでしょう。 

こちらは 「 二人だといい関係が保てるけど、三人になると難しくなる 」 という意味だそうで、

確かにそういうことはどなたでも経験があられるのではないかと思います。

(三人寄れば文殊の知恵 ということわざもありますが・・・・・・。)


下の写真は中国の とある骨董屋さんの庭先で撮影したものです。

店主の温情か、ちょっとしたシャレか、はたまた何の意味もないのか・・・・・・

このワンコにとって獅子の存在は相棒なのかPARTYなのか、用を足す時の電柱なのか・・・・・

そういえば 私が小さい時にいた犬のロングも写真に写っているようなベコベコになった洗面器で

ご飯を食べていました。 かなりの割合で味噌汁かけご飯であったと記憶しています。

蛇足ながら同時期にいたネコのロンは毎日 かつぶしご飯 いわゆる ねこまんま をおいしそうに

食べていました。 容器は使い古されたお碗だったと思います。

                                                 2006年7月11日



           







#029  「夢のマルディグラ」 〜  Take me to the Mardi Gras 


私にとって ♪ 夏が来れば思い出す〜 ♪ のは 「遥かな尾瀬」 ではなく

大滝詠一氏 の A LONG VACATION というレコードです。

高校3年の夏、街中いたる所でこのレコードがかかっていました。

その中に 「スピーチ・バルーン」 という曲があります。


     言いそびれて白抜きの言葉が 風に舞うよ

     音のないスクリーンだけを眺めてるように

     吐息ひとつスピーチ・バルーン 声にならない飛行船

     君は耳に手を当て身をよじるけど何も届かない



港での別れの情景が美しく歌われるこの曲の後半に、こんな歌詞が出てきます。

     
     想い出のブラスバンドが 耳元を過ぎる


私は、この一節を聞くと必ず ポール・サイモン の 「夢のマルディグラ」(試聴) という曲の事を思い出してしまいます。

この曲は ニューオリンズ で毎年2月に開かれる マルディグラ の事を歌ったものですが、

曲自体は賑やかなマルディグラのイメージとは違い、美しい静かなアコースティックギターのイントロから始まります。

     
     僕をマルディグラに連れてって  

     そこは夜も昼もなく通りに音楽が溢れ 人々が歌い 奏で 踊るところ

     早くマルディグラに連れてって
    
     そこは僕の夢の町 ニューオリンズでは何でも思いのまま 夏服で過ごせるんだ!


マルディグラ と 音楽の町ニューオリンズ への憧れが淡々と歌われていきますが、

曲の最後にトランペットやトロンボーンのバンドが目の前を通り過ぎてゆく情景 (あたかも沿道にいる私の前を

パレードカーに乗ったデキシーランドのジャズバンドが通り過ぎるかのように) が再現されます。 

マルディグラを一度も体験した事のない私ですが

まさに 「想い出のブラスバンドが 耳元を過ぎる」 感じなのです。

昨年ハリケーンによって破壊されたニューオリンズですが、一日も早い復興を祈るばかりです。

ちなみにこの曲が入っている 「There Goes Rhymin' Simon 〜 ひとりごと」 というアルバムには 

第2のアメリカ国歌とも呼ばれる 「American Tune 〜 アメリカの歌」 が収録されています。

                                                 7月4日に寄せて。

                                                  2006年7月4日



               







#028  「ごぶざきだけどきれい」 〜 Peceful Easy Feeling


さとう君が描いた さくらの絵 「ごぶざきだけどきれい」 です。

さとう君はたぶん男の子。 小学校3年生です。

でもどんな子か知らないし 会った事もありません。

昨日、4年生になる3番目の子の 『オープンスクールデー』 (一日丸ごと授業参観)で

この絵との出会いがありました。

さとう君は日々コレ#14の絵を描いた子のクラスメートのはずです。 (もしかして同じ子?)

意図的なのか たまたまなのか 小さな子の目線から見た桜が 空に向かってそびえたつ感じが

湾曲した空と 向こう側に倒れるように描かれた主役の桜の木によってうまく表現されています。

それに空と雲! 適当なテキトウさ とでも言うのでしょうか ちょっとだけ付け加えられた濃い青が

青空の雰囲気を一層さわやかなものにしています。 (きみどりの ポチョ ポチョ もグッド!)

私が3年生の頃なら桜のバックもベタの青空にしてしまったのでは・・・・・・・と思うのですが

丁度良い 『終わらせ方』 がなかなかニクイ作品です。

又、タイトルの 「ごぶざきだけどきれい」  未完の中にこそある美しさを見出す鋭い感性! が感じられます。

おそるべし さとう君!!   スゴイぞ 小学3年生!!!

以下、この絵に添えられた さとう画伯 のコメントです。


       ごぶざきだけどきれい

     いやー きれいですねー、すずしい へいわなきぶんになります。

     このさくらの がんばったところは、木のざらざら感と くものかたちです。

     それにしてもきれいですねー。


 〜 涼しい 平和な気分 〜  !!!  佐藤画伯 今度はぜひ俳句にチャレンジを!

                                        2006年6月25日



          







#027  ご馳走 〜 
I am a rock



最近のバンドで名前の頭にTHEをつけている人たちはいるのでしょうか?

最近のバンド自体あまり知らないので分かりませんが、ザ・ビートルズ  ザ・ローリング・ストーンズ  ザ・フー  

ザ・バンド  ザ・ドリフターズ  
ザ・タイガース に ザ・ガードマン はバンドではありませんが、

とにかく昔は「ザ」が溢れていました。

THEの次に母音が来ることで 「ジ」 と発音させる THE ALFEE ジ・アルフィー。

前置きが長くなりましたが、下の写真はそのジ・アルフィーの桜井氏と坂崎氏がNHKの番組で

サイモン&ガーファンクルの思い出を語っているところです。

「コンサートで高見沢のアンプがトラぶった時とか、間をもたせる為 こんな感じでやるんですよ」

と言って二人でハモリ始めたのが アイ・アム・ア・ロック でした。

「僕は岩 僕は島 岩は痛みを感じないし 島はけっして泣くことはないんだ」

S&Gの中でも暗さが際立つこの曲を わざわざそういう局面でやるところに粋を感じます。

この番組 かなり前に放映されたモノらしいのですが、見るのは初めてでした。

S&Gの楽曲をいろんなミュージシャンが様々なアレンジでカバーするという趣向なのですが、

そのビデオを なんと! 今日 静岡からご来店された お客様から頂戴しました!!

日々コレ#006 にもありますように S&G の大ファンである私は興奮して お客様が帰られた後すぐに

そのビデオテープをデッキに挿入しました。

見たことがない映像の感動もさることながら そのお客様が この 「日々コレ」 を見てくださり 

私がS&Gのファンである事を知り このビデオをわざわざダビングして下さった事に感動しました。

とてもうれしかったです。 ありがとうございました。   合掌

                                                  2006年6月23日


              







#026  お客様 〜 kids are alright!


今日 3人の男の子と 1人の女の子、計4人の小学3年生が当社ギャラリーを訪ねてくれました。

「自分たちが住んでいる町をもっと好きになるために 町探検 をするので おじゃまさせて下さい。

いろいろ質問してもいいですか? それから写真も撮らせてもらいたいのですが・・・・・・・」

そんな ご丁寧な電話を事前に頂戴しておりましたので 我々も楽しみにしておりました。

先生から 「訪問先ではくれぐれも失礼のないように」 と念を押されてきたのでしょう

「しつれいしまーす」 と少し緊張した面持ちで4人はギャラリーに入って来ました。

「何か冷たいものでもいかがですか?」 と伺うと 「あっ これがありますから」 と

4人全員が肩から提げた水筒をかるく持ち上げました。 なんでも うちの前の取材先の

お菓子屋さんでも お菓子を勧められたけど 「ちゃんとガマンした」 との事。 (君たち偉いッ!)


さて、質問は 「このお店のヒミツはなんですか?」 というもの。

そこで、 「お蔵はなぜ土でできているの?」 を実際に蔵の扉をみんなに閉めてもらったりして考えてもらいました。

「あっ 分かった! 鉄で造るとサビるから」 など キュートな回答がたくさん出ました。 勉強になりました。 イヤ 私が。

それから、仁王さんが 「あ うん」 になっている事や、仏像は大きく分けると4種類に分類されることなどを覚えてもらいました。

最後に聖徳太子の像を指して 「この人だれだか分かる?」 と尋ねると 

「あっ! エーと あれあれ・・・・・・」 と一人の男の子。

私はてっきり今風に 「おじゃる丸!」 とか答えるのかナ なんて思っていたら

「エーと あの あっ! おだいりさまッ!」 と またまた大変キュートなご返答!

「給食の時間なので」 と前置きして 「ありがとうございましたー」 と元気良く帰っていかれた4人の小さなお客様。

何よりも うちのお店に興味を持って下さった事がうれしい事でした。

                                                2006年6月21日


               



#025  君の友達 〜 
You've got a friend


上海のとある裏通りを歩いていたら 「ボクたちも載せておくれよ〜」 と、お声がかかりました。

サル & トリ というイマイチ関連性が見えてこないコンビながら、服装の色使いがシンクロしていて

( 〜 町工場の事情 〜 なんて言葉が頭をよぎりましたが・・・・・・)

なかなかイイ感じだったのでモデルになってもらいました。

聞けば サルの方は 日々コレ#15 のネズミより もう ずうーっと前からこの国で活躍しているとの事で、

「まだまだ新参者には負けてらんないのであります!」 と張り切っておりました。

ちなみに、手に持っている棒は何か?と尋ねると 「船頭さんと間違えてもらっちゃ 困っちゃうのであります!」 と

ブルース・リーばりの棒さばきのあと キメのポーズをとってくれたところが下の写真です。

「ところで 何でサルとトリなの?」 と問うと 「干支つながりッス!」 との事。

「って事は ネズミとウシのコンビ や トラとウサギ のコンビもあるの・・・・・・?」

「中国は広いッスからね〜」 トリが答えてくれました。

何でも広いのと4千年に結びつけるのはいかがなものか と思いつつも みょーに納得してしまいました。

この説得力! もしかすると このトリも、ネーションワイドなセレブなのかもしれません。

                               2006年6月16日


                                

                







#024  武 相 荘 〜  
out of curiosity


他人のお宅を拝見するのが好きです。 

「できる事なら 渡辺篤史氏 になって建物を探訪したいッ!」 とさえ思います。

建物もさることながら、本棚や レコード棚 書画骨董 調度品 コンピューターのお気に入りフォルダの中など

お住まいの方の趣味嗜好に染められたモノたちに出会うのも楽しい事だと思います。

しかし、 「楽しいと思ったのでおじゃましました。」 と言って入れてくれるお宅はないでしょう。

(実は一度入れていただいた事があります・・・・・・。木材をふんだんに使った素敵なお宅でした。

お願いしたら、ご主人がこころよく案内してくださり、大変勉強になりました。)

たいてい気持ちワルがられて相手にしてもらえないか、最悪の場合 通報!なんて事になりかねません。

が しかし、魅力的な人物の 魅力的な住まいを 1人1000円で存分に拝見できるところがあります。

東京都町田の 旧白州邸武相荘がそこです。

かの 白州 次郎   白州 正子 ご夫妻が永年住まわれ、武蔵と相模の境にある事から 

「武相荘 〜 ぶあいそう」 と 名づけられたこのお宅は、現在一般に公開されているのですが、

単なる記念館ではなく、親戚のお宅に 「おじゃましまーす」 といった感じがなんともいえません。

草木生茂る庭や、茅葺き屋根の家の随所に 1902年生まれの白州次郎氏と 1910年生まれの白州正子氏が

暮らした 「生活」 が垣間見られ 両氏の著作にリアリティーを与えます。

お二人とも もう亡くなっておられますが、現代に生きる私より先 (未来) を生きられている感じがします。

以下、リーフレットからの抜粋です。(牧山桂子氏〜娘さんの言葉)


      
私は両親を親としてしか見たことがなく、同じように私が育ち、両親が人生の大半を過ごした
      現在の茅葺き屋根の家に対しても、ただ家という認識しかありませんでした。
                             
                           〜 中略 〜
      
      60年近く一度も引越しもせず、幸か不幸か生来のよりよくする以外現状を変えたくない、前だけ見て暮らしたい
      という母親の性格のせいか武相荘は、それを取りまく環境を含めほとんど変わっておりません。

   
                                                 
2006年6月12日



              





皆様の日々コレ


#004  「 心遊ぶ 」 〜 kokoro asobu
                       山形市 youko様(文/写真)
  


日々コレに何度か登場させていただいておりますyoukoです。

#19でご紹介いただいた 『楽書展』 皆様のおかげで無事終了いたしました。

本当にありがとうございました。
 

その中で今回私が書かせていただいた 「心遊ぶ」 の書。

微笑庵さんの優しいご仏像がいらっしゃるあの空間に・・・と考えたらスーッと浮かんできたのがこの言葉です。

これは、私のネタ帳 (書きたい言葉、いいなと思った言葉、フレーズなど思いついたものを書きとめています) の

中にありました。 いつか書きたいと思いながら、なかなかぴったりした場面がなく、あたためていた言葉の一つでした。

ご仏像に 「遊ぶ」 は失礼にあたるのでは・・・とも思いましたが、

優しく微笑みながらゆったりと水辺で楽しんでいらっしゃるご様子に思えて、選ばせていただきました。

さらに、今回は楽書展。 

ご仏像と、お花と、楽しく書いた書と。 心を楽にして身近にその風景を楽しみながら遊んでいただきたかった・・・。 

管理人さんの心のこもった飾りつけで、離れがたい癒しの空間になりました。


その 「心遊ぶ」 がこのたび、お嫁入りします。

あの空間からなくなることが、なんだか少し寂しいような・・・。

微笑庵さんで育てていただいた 「心遊ぶ」 が今度はまた違った環境で

どんな風に皆様の心に届くのでしょう。

母はあたたかく見守りたいと思います。
 
                                 2006年6月11日



               
 
 



      管理人より:youko様 この度は当ギャラリーにて 「楽書展」 を開催頂きありがとうございました。 
              『仏像』 と 『書』 の協演という 当社にとっても新しい試みに たくさんの発見があった一週間でした。
              
              いくつかの要素が関係性を持った時、そこに その場の空気を変える何かが生まれる。
              その空間の中に身を置き、そこで何を どんな風に感じるかは人それぞれですし、
              時が違えば同じ人間でも 100パーセントその感じ方を再現することは出来ません。
              「 心遊ぶ の書 」  と  「 三体の菩薩像 」  そして  「 赤い薔薇の花 」 
              この組み合わせが実現することはもうないでしょう。 
              だからこそ その 「ゆかり」 になおさら尊いものを感じます。
              人と人の出会いの様に 作品にもまた、一期一会の理があるのだと思いました。
              
              この空間を創り出して下さった、陽子先生と門下の皆様に心より感謝致します。
              そして、この 「楽書〜らくしょ」 が更に多くの方に親しまれ、広まっていく事をお祈り申し上げます。
                                                     
                                                            ありがとうございました。  合掌 

       

      

      




皆様の日々コレ


#003
 恋することのもどかしさ 〜 Maybe I'm Amazed
                 
山形市 は花省 やっちゃん様(文/写真)
 
基本はやっぱりポールなのです。

6月18日で64歳  (When I'm 64 !) になると言うのに 

コンサートでは声が裏返ろうと、どこ吹く風でオリジナルのキーで歌い通しまくるのです。

歌い方ひとつ変えようとしないこのスタイル。 あくまでも 「I Am Paul McCartney」 なのです。

だから僕はあなたにどこまでもついていきます。

娘をかばって逮捕されてコンサートを中止してしまっても 離婚して何百億慰謝料払おうとも・・・

卵がかえった時 最初に見たものを母親と見てしまうように 子供の時最初のアイドルがポールなのです。

大人になったら左利きのベーシストになりたかったのです。

「Wings Over America」 と題されたこのアルバム (3枚組!) は、

管理人さんとの長い付き合いの最初のきっかけとなった中学3年の頃に出た夢のようなレコードです。

解散後初めてビートルズナンバーも演奏したアメリカツアーを収録したレコードでしたが、

実はあまりにもGOODな海賊版が出た為に正規に発売したと言われています。

(ビートルズのベストの通称 赤版 青版 もそうと言われています)

MCは入っていない、音はあんまり良くない (この人は音は気にしないのかもしれません)

されどLIVE! ビートルズ1のロックンローラー本領発揮の歌いまくりです。

2002年の来日公演でもそうだったように 鼻の上にシワを作ってシャウトする姿が浮かんできそうです。

B面一曲目の 「恋することのもどかしさ」 アルバムがでたときには、

「ハートのささやき」 と邦題が変わっていましたが、この曲こそ This Is Paul !

僕の大好物です。
                                   2006年6月6日    




              

            

            
管理人より:花は花省 やっちゃん様  お便り誠にありがとうございます。
                   「3枚組アルバム」 なんとゴージャスな響きでしょう!
                   そしてお送りいただいたレコードジャケットの写真 懐かしいオビ付き!
                   あれは高1の時 この大切なアルバムをやっちゃん様からお借りして
                   カセットに録音させてもらいましたね! あれから幾歳・・・・・・・
                   いまだに 「僕の大好物です。」 といえる一途さに共感します。
                   「基本はやっぱりポールなのです。」 といっても私の場合はサイモンですが・・・・・・・・。
                                                   With a little luck!!








#023  Enjoy yourself 〜
Try to find my own pleasure


#18に登場の美術館 「as it is」 を創られた坂田さんのお店におじゃましました。

その名も 「古道具・坂田」。 少し緊張してお店の中に入ると ご主人の坂田さんがお客さんとお話を

されていました。 以前、坂田さんの著書 「ひとりよがりのものさし」 を書店で見つけ、ちょっと高かったけど

迷わず求めて以来、憧れの存在である氏があまりにも普通にそこにおられることに戸惑いを感じつつも

失礼ながら そのお客さんと坂田さんのやり取りに ファミレスで恋人同士の会話を盗み聞きするユーミンよろしく

聞き耳をたてていました。 やがてお客さんが帰られると坂田さん自らお茶を出して下さり、

私が 先日 「as it is」 に伺った旨をお伝えすると いろいろなお話をして下さいました。

私のような若造を相手に本当に自然体で接して下さる事に as it is 〜 あるがまま という言葉が重なりました。

お話の中で印象的だったのは 「私は若い頃より 今のほうが ずっと自由な物の見方ができるようになりましたネ」

という言葉と 「美しいと思えるものがたくさんあった方が楽しいじゃないですか」 という言葉です。

権威がお墨付きを与えたモノを、その権威と共に味わう事も決して間違いではないと思います。

しかし、その 「権威のみ」 を味わうのはちょっとさびしい気がします。

イッセー尾形氏の作品の中で 家族旅行で温泉旅館に泊まり カニを食べるシーンがあります。

奥さんから 「おいしい?」 と聞かれて だんなは 「おいしいに決まってるじゃない カニだもの」 と答えます。

それは 「イイに決まってるじゃない フランス製だもの」 とか 「すばらしいに決まってるよ だって魯山人だよ」 

というのと似ています。 

『Enjoy yourself』 これをどう訳してよいか分かりませんが、自分の周りに自分が美しいと思うモノや

おいしいと感じる食べ物、おもしろいと思える時間、一緒にいたいと思える人などができるだけたくさんあった方が

日々の生活が楽しいのは確かな事だと思います。 

                                             2006年6月5日



           







#022  ザ・ウエイト 〜 
put the load right on me



以前NHKで放映されたアメリカのTVドラマ  「アリーmyラブ」 のワンシーン。

主人公のアリーが同僚から紹介されたセラピストを訪ねて 悩みを打ち明けると

そのセラピストは 「いいこと ここっていう重要な局面を迎えた時には頭の中であなたのテーマソングをならすの!」

とアドバイスします。半信半疑ながらも試してみようとするアリーは3人の架空のバックコーラスまで従えノリノリに・・・・

(このバックコーラスのアイデアもセラピストのもので 「高等なテクニックよ」 と前置きのあと

 「前川清は一人でもイイけど クールファイブの清はもっといいのよ!」みたいな説明をします。)

でも最後にはレコードの針がとんで いつものアリーに逆戻り といった展開だったと思います。

さて、この場合 意識的に頭の中で曲を流すのですが、特定の状況下で必ずこの曲が頭の中でリフレイン・・・・・

なんて事はないでしょうか? 私はあります。・・・・・と威張って言うほどの事では全くないのですが

東北自動車道上り線、宮城県白石付近を走行するとそのフェノミナン(なにゆえエイゴ!)が起こります。

それは ごく単純な、「視覚から来る連想」によるものなのですが、

高速のすぐそば左側に全体が
ピンクのお宅があるのです。

私は個人的にそのお宅を ビッグ・ピンクと呼び、そのお宅一帯エリアをウッドストックと制定しています。

更にお住まいの方は無類のザ・バンドもしくはボブ・ディランファンではないかと

にらんでいます。(まったくもって余計なお世話ですが・・・)

「とにかく そのピンク具合があまりにもビッグ・ピンクなのであります。」 〜 Keroro調

そのお宅が目に入るなり私の頭の中のジュークボックスがお金も入れないのに勝手に

ザ・バンドのThe Weight 〜 ザ・ウエイトを選曲してシングルレコードをターンテーブルにのせます。

その後リフレインはいつまでも終わらないコミックバンドの曲の様に

栃木県境付近まで続き、「もう結構です!」 と言うと(ジュークボックスにです。)今度は

「だんな こんなのいかがッスか?」とか言いつつ(ジュークボックスがです。)

Knockin' On Heaven's Door 〜 天国の扉 などを又勝手にターンテーブルに

置こうとする(ジュークボックスがです。)のであります。 〜 Keroro調


この文章、読み返してみるとなんだかアリー調になっている様でちょっとコワイです。 「前向きに!」

                                      2006年6月2日



   
 







#021  小僧さん 〜 
Sgt. Keroro



かなりの強い意志があっても生理的な欲求には抗えないものです。

「人が見てないからこの辺で失敬!」 そんな誘惑につい負けてしまうものです。

張り切って 今ちびっ子に大人気のキャラクターのコスプレできめてはみたものの

やっぱり出るものは出る!通学の女子高生がジロジロ見ようが、なぜかカメラを持っているおじさんが

写真を撮ろうが 「軍曹たる者この際 堂々と用を足しちゃうからねッ! であります。」 

そんな開き直りを勇気と呼ばずしてなんと表現できましょう!

北山形駅東口のアイドルは今日も見事な放物線を描き続けます・・・・・・継続は力なり! って何の?

                                           2006年5月25日



           







#020  中国茶 〜
Tea for two



直径5センチほどの白磁の茶杯にそそがれた二色の液体。

うすい色は鉄観音、濃い色はプーアール茶です。

先日の中国出張の折、仕事の合間にこの二種類のお茶をいただきました。

ここで、このお茶の香や味を お伝え出来ないのは非常に残念ですが、感動をお伝えしたいと思います。

先ずは鉄観音。観音王という銘柄で、茶杯を口元まで運ぶと、ほのかな甘い香にウットリ・・・・・・・。

その香には、わざとらしさや、いやみが無く、すがすがしい気分にさせられます。

口の中にそそぐと、うすい色に似合わず、しっかりとした味わいがあり、かといって渋さや苦味はありません。

飲み干した茶杯に鼻を近づけると、かなりはっきりとした蜜のような香にびっくり!

なぜお茶がこんな香を発するのか? 単純な疑問と、この一瞬を味わうため、

どれだけの知恵と手間がかけられているのかに思いを巡らさずにはおれませんでした。

次にプーアール茶ですが、こちらは個人的にあまり得意な種類ではなく、

せっかくご馳走してくれるというのに最初あまり乗り気ではありませんでした。

しかし、頂いてみると独特のカビ臭さが無く、その代わり例えようのない複雑な味が

舌の上に 現れては消え 現れては消え・・・・・本当に例えようがないのですが、

とにかく今まで私が抱いていたプーアール茶のイメージを覆すものでした。

年代物のプーアール茶を愛好する 
皆様の日々コレ#001のカリメロ様 の気持ちが少しだけ分かったような気がしました。

分かりやすい鉄観音に比べて、プーアール茶は奥が深そうで、分からないままにしておいたほうがいいような気もします。

何もない日曜の午後 さわやかな風にそよぐ木々の緑を眺め 静かな音楽に耳を傾け ゆったりとお茶を楽しむ・・・・・・・

そんな自分を想像しただけでも幸せな気分になれます。

                                               2006年5月23日



                  







#019  楽 書 展 〜 
raku-sho-ten 


6月2日から8日まで日々コレ#004に登場した陽子先生と生徒さんたちの「楽書展」が

当社ギャラリーにて開催されます。

書くことの楽しさのみならず、出来た作品を暮らしの中で味わう楽しさを提案する楽書の世界。

仏像と書、立体と平面、光と影、造形と言葉・・・・・・・・

ただ壁に羅列されるだけの作品展ではなく 「書のある空間」 の豊かさを楽しんでいただけるのではないかと思います。

たくさんの方にお越しいただきその世界を体験していただければ幸いです。 って、一番楽しみにしているのは私ですが・・・・。

以下、案内状からの引用です。

        
 楽 書 〜 らくしょ

          楽しく書くこと。 心を楽にして 自由に 身近に 書を楽しむこと。
          そして 「書のある心安らぐ空間」 これも楽書の風景です。
          この度 その空間をご仏像と一緒に創り上げていきたいと考え、微笑庵さんでの開催となりました。
          この空間が皆様にとって心地よい癒しの場となりますように願っております。
    
              
                        
                        楽書主宰 岡部陽子          

          《 楽 書 展 》
           2006年6月2日(金)〜8日(木)  10時〜18時  
           仏像彫刻原田ギャラリー微笑庵にて 入場無料
           お問い合わせ (023)622−2364 原田まで
  

                                          2006年5月20日 

                   
                 





 


#018  山の上の小さな美術館 〜 
museum as it is


はじめての地で、遠くに来ているのに、なんだかとても親しみを感じる山道を車で進むと

行き止まりの林の中にその小さな美術館がありました。

「as it is」 〜あるがまま〜 そんな名前を持つこの美術館に以前から憧れを感じていました。

が、開館日が金、土、日曜という 「マカロニほうれん荘」的スケジュール故 

何回かのトライは虚しいものとなっておりました。

今回の出張の帰路、時計を見ると 「まだ ごご1時 そして今日は金曜日 よしチャンス!」 

てなわけで 初めての 「as it is」 体験が実現しました。

恐る恐る戸を開けると 上品な女性の方と天窓から差し込む柔らかな光が やさしくむかえて下さいました。

建物も展示品も、接する者に何かを強制したり 「さあ どうだ!」 という感じが無く

ありのままの自分にちょっとだけなれるような、緊張の中にもリラックスした時間を過ごす事が出来ました。

写真は洗面台の蛇口と電器のスイッチです。どちらも展示品ではありませんが 「選ばれし者」 なのでしょう。

でも やはり 「どうだスゲーだろ!」 といった威張った感じがなく、道具としての責任を背負っているところに惹かれました。

以下、リーフレットからの抜粋です。

既成の美術の価値観で選ばれた技術的完成度の高い作品よりも、
むしろ日常生活や信仰の為に作られた工芸品に私達と暮らしを共にする優しさや、
私達の心を突き動かす美しさがあるように思われてなりません。

物は又、その置かれている空間や光の具合で違った面を私達に見せてくれます。

この小さな空間のなかで、自由な眼と柔らかな心を持って物との対話をしていきたいと思います。

                                                   
2006年5月5日



       
              


       
               







#017  やさしく歌って 〜 
Starry, Starry Night


「火のおもりはおもしゃいもんだ」(火の子守をするのはおもしろいものだ) いきなりの山形弁です。

いつ どこで だれからその言葉を聞いたのか忘れましたが、確かに火の子守は楽しいものです。

今ではすっかりご無沙汰ですが、一時期ひんぱんにキャンプに出かけていました。

家族をおいて、男ばかり3、4人で土日に出かけるので一部に大変不評でしたが、

気を使うキャンプ場を避け、だれもいない浜辺などにテントを張り、友人と過ごす時間は格別なものでした。

キャンプでのハイライトは焚き火。 まず流木を拾い集め巨大なキャンプファイアーを作ります。

次にサンタナのライブ盤CD(ブラック・マジック・ウーマンが最高!)をフルボリュームでかけて

メラメラと燃えさかる炎の上を飛び越えるというバカ中学生のような事でひとしきり盛り上がります。

そして 「ちょっと少年しちゃったね!」 などと言いつつ、

疲れたおじさん達は正気に戻り、静かに酒を酌み交わします。

焚き火の具合も 酔いの按配も いい感じになってきて、話す事もなくなってきた頃・・・・・・・・・・

  ♪ スタリー スタリー ナイ ♪   ドン・マクリーン の 「ヴィンセント」  

星空の下、火の子守をしながら聞くこの曲は心に染み入り涙がひとすじ頬をつたいます。

するとどこからともなく鼻歌に混じって明らかに波とは異なる水の音が・・・・・・・

兄弟船を口ずさみながら用を足すんじゃないっ!」

翌日おじさん達は、すっかり煙にいぶされ強烈な臭いを放つ スモークドおっさん と化し、

満足感と後ろめたさが混じった プチ・スタンド・バイ・ミー な気分でそれぞれの家庭に戻っていくのでした。

                                                  2006年4月29日


                 







皆様の日々コレ


#002 アイドルを探せ!その2 〜 New kid in town
                          山形市 カリメロ様(文/写真)


♯015の彼の事を知っています。彼の名前は「ミッキョイ・マウス」です。

私が彼と出会ったのは 香港の市場でした。

突然の雨で 傘を買おうと物色していてアメリカのアイドル柄だと思い ためらわず購入し、

帰ってきてからも 何の疑問もなく使用しておりましたが、

ずいぶんたってから よーく見てみたら あらなんとスペルが微妙に違うぞ。

この傘は壊れて捨ててしまったので手元にありませんが、確かにこの運転手さんと 同一人物です。
 

中国で働くアイドルを もう一人紹介します。

彼は上海の豫園商場の土産物屋の店先で働いておりました。

水の入ったバケツに入れられ 中の空洞に水が溜まったところで、

頭からお湯をかけられると 放尿するという芸で 観光客の視線を釘付け。

ミッキョイ君がアメリカアイドルの遠い親戚程度の顔立ちに比べ

彼は日本のアイドルと瓜二つ。もしや 生き別れになった双子の兄弟?

あらわな姿で 一生懸命がんばる彼を里帰りさせようと 連れて来た次第です。

今は息子が捕まえてきたバッタや雨蛙と共に 飼育ケースで遊んだり

ガーデニングのお供として ベランダで花に囲まれ静かに暮らしています。

                                         2006年4月16日



        



                 管理人より:カリメロ様 「皆様の日々コレ」にお便りいただきありがとうございます。
                         第2号として掲載させていただきました。確か第1号も・・・・・・・・・

                         さて、意外な展開に驚いております。 
                         ミッキョイ氏はかなり広範囲でご活躍されているという事ですね・・・・・・。
                         ところで上の彼の中国での活躍は私も存じております。
                         たぶん彼は4歳。豫園商場という世界各国からの観光客が集う場所で
                         熱湯をかけられた上、放尿を芸として披露させられるという過酷な労働を
                         強いられている訳で、それを考えるとカリメロ様から救い出された写真の彼は
                         里帰りした安堵感からかとてもハッピーそうに見えます。
                         彼の中国名は確か小新(シャオ シン)だったと思います。 
                                                                 多謝!








#016  多聞天 〜 
The real


端午の節句に向けてギャラリーにを飾りました。

前出のお雛様同様、長男の初節句の時に妻の実家から頂いたものです。

兜といえば四天王甲冑を身に着けているわけで、資料を見ると、

「日本の四天王の甲冑は、法隆寺金堂像を例外とし、基本的には

7世紀半ばの唐において成立した甲冑のかたちに倣う」 とあります。

そしてそれは 「身体の各部分ごとに防具を細分化し、動きやすくした当時最新のヨロイ」 だったのだそうです。

例外(鎧ではなく大陸の貴人の正装をまとっておられる)とされている法隆寺金堂の四天王像ですが、

何年か前に奈良国立博物館で開かれた「法隆寺〜日本仏教美術の黎明」という企画展に

その四天王様のうちの多聞天様がおられました。

それ以前にも法隆寺の金堂でお参りさせていただきましたが、博物館でお目にかかるのは初めてで、

あまりにも印象が違う事と、かなり近くから、それもいろんな角度から拝ませていただけたので

一番記憶に残る展示でした。

暗がりに淡い光に照らされ凛と浮かび上がるお姿はとても静かでありながらゾッとするほど強そうで、

まったく身体を動かすことなく、もしくは戦うことなく相手を調伏してしまうような感じがしました。

天部が集う 「T−1グランプリ」 が開催されたら、筋骨隆々の猛者を退けダントツNO.1!といったところでしょうか。

細部に目をやるとライティングのおかげで陰影が付き、

胸元や足の甲に垂れるドレープがこんなにも美しかったのかとうっとり見とれてしまい、

他の展示を見ては戻って又「うっとり」を繰り返したのを憶えています。

手元にある図録の中にはその多聞天様の写真(資料としての写真)が載っています。

それをあらためて見ると、記憶の中にあるお姿との違いに又驚かされました・・・・・・・。

                                              2006年4月15日



          







#015  アイドルを探せ! 
  Take a ride!


彼との出会いは中国のとある地方都市の市場。

背後からの視線を感じて振り向くと 「乗っていきなよ!」 と誘ってくれました。

独特な顔の輪郭と富士額、 「あなたはもしかしてアノ有名な・・・・・・・・・」 と言いかけて

おもわず出た言葉は 「どうしちゃったんですか?その目は・・・・・」 でした。

「白目が制服とおそろいの色になっていますよ」 と教えてあげると

「カラーコーディネートですよ!」 との事でした。

蝶ネクタイをしてまじめそうな感じなので 「お願いしちゃおうかな」 と思いましたが

運転中は性格が変わりそうなのでやめました。

今から思えば乗っておくべきだったと後悔しています。

                                       2006年4月9日



           







#014  絵 
  Good Fellow 


娘の卒業式で小学校におじゃました時にこの絵を発見しました。

たぶん2年生の教室の前だったと思います。

廊下に面した掲示板に貼られた沢山の作品の中で真っ先に目に飛び込んできました。

名前もタイトルも無いので、どんな子が描いた何の絵なのかは分かりません。

ただ、人柄の良さみたいなものを感じてシャッターを切らずにはおれませんでした。

後でよく観るとこの絵にはたくさんの情報が詰まっている事に気付きました。

先ず右手に持っているのはたぶんスーパーの袋でしょう。

左手はトングと思われます。両の手には軍手をはめているようです。

脚には長靴を履いて、首には赤いマフラー。背景の色と服装から季節は秋でしょうか。

向かって右の端に一本の木が描かれています。そして画用紙の一番下には何か丸いモノが・・・・・・

丸いものはリンゴの様にも見えますがトングを持っている事と長靴を履いている事を考えると

クリ拾いのところでしょうか? 勝手に想像すると上半身の黄色い服は

色合いと形状からしてユニクロのフリース(私も愛用)、ズボンはやはりユニクロのストレッチGパン、

スーパーの袋はジャスコのもの、場所はお母さんの実家、土曜日の昼下がり、

お母さんが 「たっ君 じいちゃんからクリ拾いにでも連れてってもらえば」

てな訳で連れてってくれたのはおじいちゃん(久しぶりに孫の相手をして少々お疲れ)

一泊した日曜の朝、ばあちゃんが栗ご飯を作ってくれて

「たっ君が採ってくれたクリだからなおさら美味しい」と言う・・・・・・・

まあ、そんな事どうでもいいのですが、とにかくこの絵の魅力的な事。

楽しさが伝わってくる大きく黒い『目』、性格のよさそうな形のいい『眉』、

「いっぱい採るぞ!」という決意に満ちた微妙な角度の赤い『唇』、 

床屋さんに行ったばかりのような『頭』、『赤いマフラー』の角度、胴の途中から生える『腕』、

『スーパー袋』のエンプティーな感じ、一目見て軍手と分かる『手元』 etc.

実は、ボランティアで参加した清掃活動の絵だったりして・・・・・・・・・・・。

                                        2006年4月4日


           







#013  ライ・クーダー 
  Paradise & Lunch 



「お休みの日の午前中にライ・クーダーのCDをかけてお風呂につかるのが最高の贅沢なんですよ!」

何年も前の日曜喫茶室(NHK FM 日曜の昼12時15分) テーマは「銭湯」だったと思います。

その回のゲスト杉浦 日向子さんはそう前置きして彼の曲をリクエストしました。

ライ・クーダーと風呂 「ん〜なるほど!」 と思い何度か私も試してみましたが

せっかちで長湯が出来ないほうなので2,3曲で贅沢な時間が終わってしまいました。

テックス・メックスなんて言葉がありますが、TEXはテキサス、MEXはメキシコ。

南西アメリカとメキシコの融合音楽がそんな風に呼ばれているわけです。

でも、そんな能書き抜きでこのアルバムは聞くものをサボテンの大地にいざなってくれます。

特に8曲目のMexican Divorce(直訳するとメキシコ式離婚法!)などは のほほん度満点です。

ニコレット・ラーソンのバージョンもgoodです。)

今頃杉浦さん、あちらの方でお湯につかり蕎麦味噌なんかを舐めながら、ちびりとやっておられるのでしょうか?

「BGMはライ・クーダーでスタンド・バイ・ミーなどはいかがですか?」

                                                  2006年4月1日



                







#012  鳳凰 〜 
Trip to NARA 



娘の小学校卒業を記念して・・・・というコジツケで奈良への家族旅行を決行しました。

山形〜奈良 往復2000キロ以上の道のりでしたが(車で行きました)、天気にも恵まれ

大変有意義な旅になったと思います。(少なくとも、そう信じたいです)

「泊まるところは出来るだけ安く」という基本姿勢でスーパーホテルという格安ホテルにお世話になりました。

子どもの学割や各種割引を利用すると大人2名と子ども3名の計5名で12,500円!!

なんと1名あたり1泊2,500円ほどで泊まれます。

しかも美味しい朝食もタダでいただけて清潔かつ快適、それに親切!まさにSUPER!!

と値段の話になるとつい興奮してしまいますが、今回で奈良への家族旅行は2回目。

「お寺めぐりが
お勉強になってしまう前に東大寺の大仏様などにお参りして素直に感動して欲しい」

という私の一方的な希望から始まっているのですが、その思惑がどれほど達成されているかは

あまりノリノリでない様子を見るにつけ不安ではございます。

(あくまでも付録という位置づけでユニバーサルスタジオというオプションを付けたのですが

付録のほうがイキイキと元気が良く見えたのがその要因であります。)

ともあれ、彼らが大人になった時、何かの場面で思い出してくれればイイなーと思っています。

一枚目の写真は法隆寺夢殿の手水場にいた鳳凰です。口からちょろちょろと水が出ています。

「ヌヌッ!このデザインは法隆寺金堂の天蓋を飾る鳳凰(2枚目 3枚目の写真)のもの」

と思いシャッターを切りました。

鳳凰の体に残る彩色の痕跡や色あせた天蓋の様子から

この天蓋が新しかった頃の法隆寺を想像するのも又楽しいものです。

4枚目の写真は次男がお清めしようと水を頂いているところですが、

『春休みに当番の3年生がトリにエサをやるの図』 に見えます。 

                                           2006年3月31日



           

        
        







#011  映画「スタンド・バイ・ミー」 〜
  Stand by ME


仕事でおじゃました福島からの帰り道、暮れなずむ さくら色の空をバックに、

薄墨色の山々のシルエットがとてもきれいでした。

そんな情景に出会うと必ずこの映画の事を思い出してしまいます。

この映画をはじめて観たのは十分に大人になってからですし、

私が実際にこの映画の少年たちのような体験をしたわけでもありません。

しかし、2日間の冒険を終えて町に帰り、4人の少年たちがそれぞれの家に戻るシーンを

観るとなんだかとても懐かしい感情にとらわれてしまいます。

4人の演技は本当に見事なものですが、とりわけリバー・フェニックスは特別な感じがします。

「君は俺たちと違って勉強も出来るし才能がある。きっといい小説家になれるさ!

書くことに困ったら俺たちの事を書けばいい」みたいな事を主人公に向かって真剣に語りかける

シーンがありますが「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」言葉になりません。

主題曲スタンド・バイ・ミーにある


夜がやってきてあたりは暗くなってしまった
           
月だけが 僕らが見ている ただひとつの光
          
それでも僕は 恐れたりしない 怖がることなんてないんだ
           
ただ君が僕のそばに いてくれる限りは


という歌詞の「君」を友達であったり、恋人であったり、神様に置き換えると

違った解釈が生まれます。私はやはり「観音様」からStand by Me!

                                    2006年3月27日



          







#010  干菓子 〜
 Some like it sweet


ギャラリーにお越しいただいたお客様に、お茶と共にお出ししているのがこの干菓子です。

当社の屋号である「地紙大〜じがみだい」をかたちどった紅白のこのお菓子は

「当社を味わっていただきたい」 との思いから、

京都で修行を積んだ友人の和菓子職人に頼んで作ってもらっています。

和三盆だけで作られているので、舌の上にのせると、ほろほろとくずれ

やがて口の中に、なんともいえない柔らかな甘みが広がります。

後味もすっきりとしていて、お客様からもご好評をいただいております。

でも、一番のファンは私かもしれません。  「ちょっと失敬!」と一つをパクリ。

紅白の数が合わなくならないようにと一応気を使っています。

木の香漂う金山杉のギャラリーで、優しいほとけさまに囲まれながら、

甘いお菓子とお茶などはいかがでしょうか?

             
            







#009  おさる様 〜 Live in ASAKUSA


着地点を見据える眼差し、均等に開かれた腕、閉じた指先、高級車ジャガーのマークを彷彿とさせるポーズ。

どれをとっても非の打ち所の無いすばらしいジャンプでした。

そして、このポーカーフェイス! かなりの人生経験(猿生経験)を積んだ人格者(猿格者)とお見受けしました。

悩みを打ち明けると、気の利いたアドバイスを落ち着いた低い声でしてくれそうな感じがします。

これは先日、出張の空き時間に立ち寄った浅草「浅草寺さん」での一コマです。

着地成功の際にはギャラリーから感嘆と尊敬のどよめきが起こりました。

「風が強いので四つに折ってかごの中に入れて下さいネー」と言われましたが

後半の数分しか見れなかったので硬貨で勘弁してもらいました。

それにしても、知らない者同士の観客の心を、笑いと華麗な技で一体にするこのコンビ。感動しました。


   







#008  雛 〜 Graduation


旧の節句に合わせて、ギャラリーにお雛様を飾りました。

この雛人形は娘の初節句の時に妻の両親からいただいたものです。

木目込み人形のお雛様である事と、使われている布が紅花染めである事などから

一般のお雛様とは少し趣を異にしていますが、やわらかい色合いと、ふっくらしたお顔が

とても魅力的で、私も大変気に入っています。

お雛様に桃の花をお供えするとギャラリーに春が訪れました。

小さかった娘も1週間後に小学校を卒業します。

初節句の事を思い出すと本当に早いものです。

今日、小学校から配布された広報誌に卒業生の「私の好きな漢字一文字」が載っていました。

娘が選んだ漢字は 「心」 〜やさしい心で人に接したいと思ったのでこの字が好きです〜とあります。

卒業式にはハンカチを忘れないようにしたいと思います。




        







#007  ポストカード 〜 
Flower


ポストカードを作ってみました。写真は当社謹刻の「観音像」、書は「日々コレ#004」の陽子先生です。

この観音様は蓮の葉っぱにゆったりと腰を下ろし、優しいまなざしで何かを観ておられます。

一方、禅語である「一華開五葉〜いちげ ごようを ひらく」は

一輪の花が五枚の花弁を開きやがて実を結ぶ。自然のありのままの姿。とあります。

泥の中から美しい花を咲かせる「蓮」は仏教では象徴的な存在です。

多くの仏像は蓮をかたちどった台、つまり蓮台の上におられますし、

観音様などの菩薩像には白や赤の蓮の花を手に持たれているお姿があります。

京都や奈良の古い寺院の瓦にも蓮をデザインしたものを多く見かけますし

お寺の本堂には「常花」つまり彫刻の蓮の花や葉っぱに色を塗ったり、

金箔を押したものが正面の前机などに安置されています。

蓮池に咲く満開の花はもちろんきれいですが、開く直前の蕾もまたとても美しいものです。

ふくらんだつぼみの緑の部分からうっすらと花弁の色が透けている様は

生命力に溢れていて観る者を力づけます。

映画「ローズ」主題歌(The Rose)にある、こんなフレーズを思い出しました。

      
      
ただ思い出して欲しい

      寒い冬の間 雪の下深く横たわる種は

      春が来れば太陽の愛を一身に受け

      一輪のバラになるんだってことを・・・・・・   








#006  サイモン&ガーファンクル 〜 
Feelin‘ Groovy


「はじめて買ったレコードは?」というのは同世代の人間が集まると良く交わされる話題ですが

私がはじめておこづかいで買ったレコードは確か西城秀樹の「薔薇の鎖」のシングル盤で、

小学校の5年生頃だったと思います。『レコードを買う』という行為に何かとても大それた事を

しでかしてしまったような感にとらわれたのを覚えています。

LP盤はというと、中2の時に買ったこの、サイモンとガーファンクルのグレイテスト・ヒッツです。

今はもうなくなりましたが、山形に「宝塚小劇場」という名画専門の小さな映画館がありました。

2本400円でいろんな洋画をやっていて、部活の無いテスト期間中に「友達と勉強会をする」

などとウソをついては「パピオン」とか「真夜中のカーボーイ」などの映画を観に行っていました。

映画の重苦しさと、出来なかったテストの事、そして、にもかかわらず「こんなところで映画を観ている」という

後ろめたさがあいまって虚しさ倍増の昼下がりでした。あの時の自分に「んなことしてないで勉強セイッ!」と

つっこんでやりたいくらいですが、そんな時に観た映画「卒業」がこのレコードを買うきっかけでした。

この映画を後で観かえしてみると中学2年の私は、よくよくその内容を理解していなかった事に

気付くのですが、その時は映画の中で繰り返し流れる「スカボロー・フェア」がなぜだかとても印象に残りました。

そして、その年の正月にレコード屋さんで「どうせ買うなら色々イイのが入ってるやつ」という理由で

このレコードをお年玉で買いました。よほどうれしかったのか購入年月日がジャケットに記してあります。

キズをつけるともったいないという理由でカセットテープに録音し、曲名やタイトルもこれ以上出来ないという

丁寧さでラベルに書き込みました。中学時代何度聞いたか分からないそのカセットテープは

今も現役で手元にあります。写真のジャケットはCDのものですが、音の良いCDよりそのカセットの方が

当時の事をよみがえらせてくれます。

このレコードを手に入れて以来、サイモンとガーファンクル、そしてポール・サイモンのとりこに

なっていくのですが、当時の音楽雑誌はベイシティーローラーズキッスクイーンなどの話題ばかりで、

遅れてきたS&Gファンとしては情報飢餓状態。雑誌で小さな記事を見つけては喜んでおりました。

知りたいのに情報が無いというのは人をどんどん深みにはめていきます。

時は流れて数年後、高校卒業の時、なんとS&Gが日本にやって来るというではありませんか!

情報通の友人からチケットを取ってもらい、またまたお年玉の貯金をくずし、

夜行列車でその友人と東京に向かいました。今は無き後楽園球場でコンサートが行われたのですが、

コンサート自体は夢のような時間だったのでしょう、あまり覚えていません。

鮮明に覚えているのは夜行列車(背もたれが垂直で固いやつ)で朝方5時に着いた東京で

寝ぼけながら食べた吉野家の牛丼の事です。(寝ぼけていたのに覚えているとはこれ如何に!)

その時々でいろんな音楽がいいなーと感じますが、私にとってこのS&Gとポール・サイモンは特別な存在です。

なーんて、宣言したところで自己満足の世界なのですが、この「日々コレ」自体が自己満足そのもの

という事でお許し下さい。思い入れがあるのでつい長くなってしまいました。

思い付きで申し訳ありませんが皆様の「特別な一枚〜レコード」「特別な一本〜映画」なども

お寄せいただければうれしいかぎりでございます。



                        





#005  ゆずきり 〜 
Luxury You Can Afford



茹で立ての蕎麦が目の前に運ばれて来た時の幸福感はとても贅沢なものだと思います。

日曜の午後、天童のやま竹さんで「ゆずきり」をいただいてきました。

春も近いので今シーズンはそろそろおしまいとの事。

ツユをソバ猪口に「こんぐらいかな・・・」とか思いながらそそぎ入れ、薬味をパラパラ、

わりばしで一口目をハラリとすくい上げ、ツユと一緒に勢い良くいただくと

先ずはヒンヤリとした蕎麦の冷たさ、続いてはんなりと柚子の香り、

そしてたとえ様のない細打ちの歯ごたえが・・・・・「ン〜 マンダム!」などと心の中でつぶやきながら

出来るだけ美味しいうちに平らげたいという意地汚さでアッという間にいただきました。

右の写真は「にしんの山椒漬け」! これが又いい塩梅でして、聞けば会津地方の郷土料理との事。

あまり飲めない私も「冷」が欲しくなる逸品でした。車だったので残念!

以上、書いていたら食べたくなってしまいました。どうしましょ!



         
   





      


皆様の日々コレ
 

#001 年代物プーアール茶 〜 
信ずる者は救われる? 
              
山形市 カリメロ様(文/写真)   


私が中国茶にはまったのは 97年に主人と返還前の香港をみておきたいと出かけて 

飲茶を体験し 茶荘でお茶を買った事に始まります。

その後 夫婦でどんどんその魅力に引き込まれてしまいました。

写真は99年に台北にある茶芸館の草分け「紫藤廬」で 購入した1940年代のプーアール茶のかけらです。

まだ一度も飲んでいません。

その当時は黒茶は古い物ほどよい程度の知識しかありませんでしたので、

これがどんな素性の物か判りませんでした。

紫陽 という名前はお店で独自に付けたものでしょう。この年代でいくと鼎興紫圓茶?単に店名からとったものか?

2行目はお茶の味と香りを表現した物ではないかと推測します。樟香(くすのきの香り)はスーとした独特の香りです。

このサイトを見て お茶の事を知っている方は 是非教えてほしいと思います。

何はともあれ 第二次世界大戦勃発頃に雲南で造られ 中華人民共和国成立をへて いつどんな風に

台北の茶芸館に渡ってきたのか そんな事を考えさせる たった30gのかけらです。

今年は黒茶好きの人と思いを巡らし ありがたい物だと信じて飲んでみようかなと考えています。


     
     お茶に貼ってあるシールは購入年月日と年代を忘れないように主人が作った物(こういうところは几帳面)
     このお茶に合わせたい茶壺 梨肌の文旦 朱泥  紅線は左右結びと吉兆結びを組み合わせた私の手作り
     茶則は龍のモチーフ  



管理人より:カリメロ様 「皆様の日々コレ」にお便りいただきありがとうございます。
        第1号として掲載させていただきました。
        ところでそのプーアール茶、仮に1945年のものだとしても
        60年も経っているわけですネ!スゴイ!!
        どんな香り、どんな味なのか想像も付きません。
        飲まれた時はぜひご感想などもお聞かせ下さい。
        添付していただいた写真がいい感じのなので
        私もお茶を楽しみたくなりました。謝謝!




              


#004  微笑みの法則 〜 
SMILE ON ME


今日(2006年2月24日)当社ギャラリー微笑庵〜みしょうあん(click)の名前の由来である

拈華微笑〜ねんげみしょう」の色紙をいただきました。

書いてくださったのは妻のかつての同僚で、現在書道の先生をされている陽子ちゃん。

「生活の中で書をもっと身近に楽しみましょう」と「楽書〜らくしょ」という分野を提唱されています。

この「楽書」という言葉 「らくがき」とも読めるし「書を楽しみましょう!」とか「楽に書いてみましょう!」

ともとれます。チャレンジしてみたくなるいい名前ですね! 

いただいた色紙は額装して下の写真にある少女の木彫と併せて飾らせていただこうと考えております。

言葉が無くとも通じ合える以心伝心の境地をあらわすこの言葉。

皆さん色紙の○の中でどなたが微笑んでいますか? 

陽子ちゃんありがとうございました!




     





    


#003  雲 〜 
Dragon


金で出来たの装飾品。もちろんこれは私の持ち物ではありません。

10年近く前に東京都美術館で開かれた「則天武后とその時代展」で見た事のある中国の宝物です。

あらためて図録を見ますと、1971年に西安から出土とあります。

唐代に作られたもので、本来何かの装飾として用いられた物だそうです。

一方、雲の写真は私が数年前に撮影したものです。新潟から山形へ帰る途中この雲に出会い

道端に車をとめてシャッターをきりました。このように対比すると、前述の龍の装飾品をデザインした

1000年以上前の人たちは、流れる雲や、荒れ狂う大河、燃えさかる炎など、目に映る「自然」にインスピレーションを

受けて目に見えないものに形を与えていたのだろうと思えてきます。

以来、「キングギドラ似の雲」に出会えないかと注意していますが、まだお目にかかれておりません。




    





      


皆様の「日々コレ」をお寄せ下さい!〜 
I'm hungry to hear you!

皆様が日頃「いいナー」と感じておられる事や、お気に入りの物、大好きな人などをご紹介下さい。

随時このコーナーで「皆様の日々コレ」として掲載させて頂きます。写真の添付も大歓迎です。

お名前はペンネーム、イニシャル何でも結構です。出来れば所在地などもお書き添え下さい。

出来るだけ原文のまま掲載させていただきたいと思います。以下のメールアドレスでお待ちしてます!

 info@jigamidai.com





#002  映画 「黄昏 たそがれ」 〜 
On Golden pond


値段の話ばかりで恐縮ですが、このDVDソフトは税込み980円!!

以前から欲しいと思っていた作品ですが、DVD化された上に、このお値段!!!

「こんなに安くてケシカラン」と思ってみたり 「なんてアリガタイ」とカンシャしてみたり・・・・・

最近は落ち着いて自宅で映画鑑賞・・・とはなかなかいきませんが、これは一人で楽しみました。

ピアノの主題曲と湖面に浮かぶ水鳥の姿、その冒頭シーンだけで心の底がスーッと静かになるような気がします。

On Golden pond 〜 「ゴールデン ポンドにて」を「黄昏 たそがれ」とした邦題もとてもいいと思います。

そういえばこの映画が封切りされた時の映画評に「アメリカではあれをpond〜池とよぶのか?」なんて

書いてあったのを思い出します。紅葉の山道をこの映画の主題曲をかけて車を走らせるとキノコ採りのおじさんが

ヘンリー・フォンダに見えます・・・・・・・・・・・・・・ウソです。




                                 




#001 両面120分カセットテープ 〜 
Traveling companion


車で出張する時の相棒であるこのカセットテープは10本で980円。1本あたりなんと100円以下!

アイポッドやMDの出現で影が薄くなったカセットテープですが、安さと信頼性は抜群です。

遠出の車の中、NHK FM 日曜の昼12時15分からの長寿番組「日曜喫茶室」が録音された

カセットをカシャリ・・・・・・たちまち車中は日曜の昼下がり、とある街の喫茶店に様変わり!

寡黙な常連客に成りすまし、ジョージアコーヒーをゴクリと飲みながらゲストの話に耳を傾けます。

1週分で1時間45分、2週分で3時間半。真夜中の高速や、吹雪の山道、見知らぬ町の交差点に

寂しさを感じることなく、あっという間に目的地に到着!カセットテープに肩があるのなら、ポンとたたいて

「お疲れ!」と声を掛けてあげたい気持ちです。








 コレクター:1963年生まれ 男性 仏像彫刻原田専務